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「A………、」


「おはようございます、お母さん、」


「だめよ、昨日も寝たの夜遅かったじゃない…」


仕方ない。早く目が覚めてしまったんだから。





…私が鬼になることを異常なほど恐れるお母さんのことを、心が弱いのかな、繊細なんだな、と散々思ってきたが、



私も人のこと言えないな。


お父さんを失ったときもそうだったけど、私も弱い精神の持ち主だと思う。



ほんとに、ショックを受けやすくて嫌になる。





「その、1日くらい休んでいいのよ?先週から5時間くらいしか寝ていないし、昼間はほとんど休憩なしで動いているし、夜は常中か勉強ばかり…」



「強く、なって絶対零度を確実にしたいんです。」



「それだけではないわよね?何かしていないといてもたってもいられないんでしょ?」



………お見通しか、




実際そうなんだ。



1度考え始めると手は止まってしまうから、苦しくなるから、何かに集中していないとやってられない。


それに、普通にしていたら寝られないから、体力をほとんどゼロの状態で毎晩倒れるように寝ている。



尚、1週間たった今も彼の便りは来ていない。



「……、お母さんは生きていないから死ぬことはないけど、Aはこのままでは死んでしまうわよ、

気を紛らす方法を考えましょう?」



「気分が安定したら、休みます。

だから、今は許してくれませんか」


「………」



きっと一時的なものだろう。


体力の前借りみたいなものだ。大丈夫。



「今日から残り1ヶ月半は絶対零度の習得よ。


もう、私から教えられることはないし、自らの手でやってもらうしかないんだけど…」


「わかりました。」


「……もう、今は目をつむっておくわ。


その気持ちは痛いほど理解できるから……」



体は万全ではないが、絶対零度を使うとき全てが万全な状態とは限らないだろう。


だからいいのだ。倒れるも吐血するも承知の上。死ななければいい。






………心の割に頭は冷静なんだなぁ、私。



適当に朝ご飯と湯浴みを済ませ、外へ向かった。































「あら、立花ちゃん、この瓶に何か入ってるわよ。」


「…零ガ、立花二持タセテクレタノ。」


「零?」


「Aノ鎹鴉。」


「それで、この薬はなに?」


「Aガ自前デ作ッタ睡眠薬ラシイ…」


「……本当にひどくなったときの強行手段ね、」

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あう(プロフ) - みぃちゃんさん» ありがとうございます✨頑張ります。 (2022年1月16日 22時) (レス) id: 6f2077b473 (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん - 初めて見ました。頑張ってください!! (2022年1月16日 21時) (レス) @page30 id: 07d077227f (このIDを非表示/違反報告)
あう(プロフ) - ららさん» コメントありがとうございます (。・ω・。)励みになります。嬉しいです! (2021年12月31日 20時) (レス) @page12 id: 6f2077b473 (このIDを非表示/違反報告)
らら - とても面白かったです!つづきもたのしみにしています!!たいちょうくずさないていどにがんばれです!! (2021年12月31日 17時) (レス) @page12 id: 593b9c77e0 (このIDを非表示/違反報告)
あう(プロフ) - Setsuya★さん» 大変失礼しました…💦修正させていただきました。コメントありがとうございます! (2021年12月20日 19時) (レス) id: 6f2077b473 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あう | 作成日時:2021年12月12日 23時

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