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「うわぁ…!」
次に連れてきてくれたのは、華やかなお花畑だった。
ここは私が滞在しているところと比べたら暖かいだろうが、それでもこの寒さでしっかり咲いているの、すごい…
「私この花の色好きです、!」
「ネイビーブルーですね。僕も好きですよ」
「あ、あれも…」
あの鮮やかな赤。
燃えるような紅は、炭治郎の瞳のようだ。
「ここのお花は芯が強く見えます、」
「花が…?芯のある?」
暗喩だよ。
「日本では、儚さや繊細さが美とされることが多いんです。
でも、こちらの強く優美なところも素敵だと思うんです。」
「なるほど……」
異文化に触れるって、なんだか楽しい。
「………A。」
「うん?」
「僕ですね、日本が好きなんですけど…Aと出会ってもっと好きになったんですよ。」
……私のおかげ…?
「自分以外の誰かのために努力したり、命のない物に対してでも大切にするところとか。」
情けってやつかな。
………でもね、みんながみんなそうじゃないんだよ。
みんながそうだったら、鬼を軽くて職も………いや、鬼なんて存在しなかったかもしれない。
「数年前からお金を貯めているんです。日本というか、東京へ行きたくて。」
「!?、あ、危ないですよ…!」
地方ならまだ大丈夫だろうけど、東京は今、鬼に脅かされる人が多い。
アランが死んでしまうかもしれない。
「行ってみるだけでも、夜の街を歩けなくてもいいんです。」
「……、」
まあ…確かに昼なら…
「Aはあとどれくらいこちらにいるんですか?」
「……もう2ヶ月ないですね、」
「なら、それ以降、Aに会いにいきたい。」
………え?
別に、私じゃなくっても、
「……私の住んでるところ、面白いものとかありませんよ、?」
「僕にとってはなんでも面白いです。それに、Aがいると安心なので。」
……まあ、そこまでいうなら、
「……なら、いいですよ」
「本当ですか!」
やっぱ私お願いに弱いよな…、どうしても。
「ここを1周したらちょうど良い時間ですね。ゆっくり行きましょう。」
「あっ、」
優しくナチュラルに手を引かれた。
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あう(プロフ) - みぃちゃんさん» ありがとうございます✨頑張ります。 (2022年1月16日 22時) (レス) id: 6f2077b473 (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん - 初めて見ました。頑張ってください!! (2022年1月16日 21時) (レス) @page30 id: 07d077227f (このIDを非表示/違反報告)
あう(プロフ) - ららさん» コメントありがとうございます (。・ω・。)励みになります。嬉しいです! (2021年12月31日 20時) (レス) @page12 id: 6f2077b473 (このIDを非表示/違反報告)
らら - とても面白かったです!つづきもたのしみにしています!!たいちょうくずさないていどにがんばれです!! (2021年12月31日 17時) (レス) @page12 id: 593b9c77e0 (このIDを非表示/違反報告)
あう(プロフ) - Setsuya★さん» 大変失礼しました…💦修正させていただきました。コメントありがとうございます! (2021年12月20日 19時) (レス) id: 6f2077b473 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あう | 作成日時:2021年12月12日 23時