氷が融けるまで 【鬼滅の刃】

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「いただきます、」


めいいっぱい動いた後の夕食。


チキンステーキ(的な物)口に含んだ瞬間においしさが体中に伝わった。



「ふふっ、動いた後のご飯は美味しいでしょ？」


「はい、とっても体にしみます…」


貰った食べ物はよく分からないものもあるけど栄養豊富なものばかりだった。


栄養的には問題なく成長できそうだ。


「この後は呼吸の練習に入るわよ。湯浴みをしておきたかったら湯冷めしないようにね。」


「はい。」


湯冷めはしたことないが、この寒さだとわからないからな…


湯浴みは寝る直前でいいかな、



「Aはきっとすぐ成長するわ。」


「あ…そうですか？」


今日の状態から考えると不安でしかないのですが。


「Aの動きには全く無駄がない。私ですら無理よ。


まあ…それよりも、どんなにきついことでも成し遂げたことかしら。Aの成長への近道は。」


そう…なのか？


「自信のなさが足を引っ張ることがあるわ。気をつけてね。」


「あっはい」


今言われたこと肯定できなかったわ。


褒められたんだから素直に自分の良い点として捉えればいいんだよね…？



「ねぇねぇ、そういえば炭治郎君と恋仲になったんでしょう？！」


「ブフッ」


スープを変なところに飲み込みそうになった。


「そうね…将来はあなたたちが決めることだけど、私は孫に女の子がほしいわ〜」


「っ！？！？？」


話が早すぎるんだよ！？


それにもうお母さん死んでるよね！？孫見れなくない！？


「まぁ…鬼殺隊としてヘマしちゃって身籠るのは良くない事よ？


でもね…いつ死ぬかわからない状態にいて、大好きな人との愛の証？と言えばいいのかな…、そういうのを残しておくって大切だと思うのよ。」


「…！」


お母さんはうっかり私を妊娠したんじゃなかったのか…、？


勝手にそう思ってたし、まず妊娠って骨折ったみたいに、鬼と戦えないから良くないって思っていた。



「Aは私と哲夫さんの愛の証明よ。できたら哲夫さんと一緒に育てていきたかった。」


「………お母さん、」


「今まで放ってしまっていただけ、埋め合わせしましょう。」


…これが、母親のぬくもり…か、

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