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「私はね…鬼舞辻に片脚をもぎとられちゃってね〜、持って行かれちゃったのよ。」


「は?」


「ほんとに、引っ張られちゃって。根元からガッ、って。」


最近は常中の練習でお母さんは過去のことを話してくれる。


今日はお母さんの最期の話のようだ。


「持って行くなんて思わなかったわ。お陰で出血死よ。」


うわぁ…残酷…


「どの鬼とも比べものにならなかった。朝がくるまで踏ん張ったけどね。

あの時は割と夜明けが近かったけど、もし夜中に襲われていたら哲夫さんも、Aも危険だったわ。」


「そうだったんですか…」



鬼舞辻無惨……


きっと、私が敵を取るべき相手。


ハイレベル過ぎるけど。



「私は……鬼舞辻無惨は生きてはいけないと思う。この世に死んでいいものはいないってよく言うけど、彼はこれ以上生きるべきではないわ。」


それは私も思う。


「私、あの世に行ってからいくらか鬼と話したの。」


「!?えっ、」


「鬼によっては死ねてホッとした子もいた。


それは何故かって、鬼社会も楽ではないからよ。」


………社会、


「鬼は全て鬼舞辻無惨のおいでのもと。彼の言うことすることは絶対。また、機嫌を損ねたりなんてすると殺される。」


「うわ…」



「人であろうと鬼であろうと自分の気分次第で殺す。自分が生きること、最強になることだけに執着し、罪の意識などどこにもない。」


……それは、


「罪の償いようもないですね、」


「そうね。」


きっとそうなったら感情を持つ者としての終わりなんだ。






「………うん。呼吸の音が透いてきてる。」


「あ…そうですか?」


「成長が早いわね。」


全然わからない。


まあ…そのへんはお母さんに任せよう。














「A!!一緒二寝ヨウ!」


「いいよ。」


「夜鶴モ!!寝ヨウ!!」


…ん?、夜鶴?


「私は生きていないから寝ないのよ」


「え?お母さん…」


「あぁ。言っていなかったわね。


私は一条夜鶴(よづる)よ。」





………、この1週間、


私は自分の母親の名前すら知らずに稽古についでもらっていた……………


「………………夜鶴…さん、」


「お母さんでいいわよ!そんな堅苦しい関係でないでしょう?」


私としてはしっくりくるけど…確かに自分の子に名前呼びされるのは嫌かもな…



「まあ寝れないけど一緒にお布団入りましょう!」


「ヤッタァ!!」

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あう(プロフ) - みぃちゃんさん» ありがとうございます✨頑張ります。 (2022年1月16日 22時) (レス) id: 6f2077b473 (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん - 初めて見ました。頑張ってください!! (2022年1月16日 21時) (レス) @page30 id: 07d077227f (このIDを非表示/違反報告)
あう(プロフ) - ららさん» コメントありがとうございます (。・ω・。)励みになります。嬉しいです! (2021年12月31日 20時) (レス) @page12 id: 6f2077b473 (このIDを非表示/違反報告)
らら - とても面白かったです!つづきもたのしみにしています!!たいちょうくずさないていどにがんばれです!! (2021年12月31日 17時) (レス) @page12 id: 593b9c77e0 (このIDを非表示/違反報告)
あう(プロフ) - Setsuya★さん» 大変失礼しました…💦修正させていただきました。コメントありがとうございます! (2021年12月20日 19時) (レス) id: 6f2077b473 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あう | 作成日時:2021年12月12日 23時

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