107 ページ12
「私はね…鬼舞辻に片脚をもぎとられちゃってね〜、持って行かれちゃったのよ。」
「は?」
「ほんとに、引っ張られちゃって。根元からガッ、って。」
最近は常中の練習でお母さんは過去のことを話してくれる。
今日はお母さんの最期の話のようだ。
「持って行くなんて思わなかったわ。お陰で出血死よ。」
うわぁ…残酷…
「どの鬼とも比べものにならなかった。朝がくるまで踏ん張ったけどね。
あの時は割と夜明けが近かったけど、もし夜中に襲われていたら哲夫さんも、Aも危険だったわ。」
「そうだったんですか…」
鬼舞辻無惨……
きっと、私が敵を取るべき相手。
ハイレベル過ぎるけど。
「私は……鬼舞辻無惨は生きてはいけないと思う。この世に死んでいいものはいないってよく言うけど、彼はこれ以上生きるべきではないわ。」
それは私も思う。
「私、あの世に行ってからいくらか鬼と話したの。」
「!?えっ、」
「鬼によっては死ねてホッとした子もいた。
それは何故かって、鬼社会も楽ではないからよ。」
………社会、
「鬼は全て鬼舞辻無惨のおいでのもと。彼の言うことすることは絶対。また、機嫌を損ねたりなんてすると殺される。」
「うわ…」
「人であろうと鬼であろうと自分の気分次第で殺す。自分が生きること、最強になることだけに執着し、罪の意識などどこにもない。」
……それは、
「罪の償いようもないですね、」
「そうね。」
きっとそうなったら感情を持つ者としての終わりなんだ。
「………うん。呼吸の音が透いてきてる。」
「あ…そうですか?」
「成長が早いわね。」
全然わからない。
まあ…そのへんはお母さんに任せよう。
、
「A!!一緒二寝ヨウ!」
「いいよ。」
「夜鶴モ!!寝ヨウ!!」
…ん?、夜鶴?
「私は生きていないから寝ないのよ」
「え?お母さん…」
「あぁ。言っていなかったわね。
私は一条
………、この1週間、
私は自分の母親の名前すら知らずに稽古についでもらっていた……………
「………………夜鶴…さん、」
「お母さんでいいわよ!そんな堅苦しい関係でないでしょう?」
私としてはしっくりくるけど…確かに自分の子に名前呼びされるのは嫌かもな…
「まあ寝れないけど一緒にお布団入りましょう!」
「ヤッタァ!!」
75人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あう(プロフ) - みぃちゃんさん» ありがとうございます✨頑張ります。 (2022年1月16日 22時) (レス) id: 6f2077b473 (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん - 初めて見ました。頑張ってください!! (2022年1月16日 21時) (レス) @page30 id: 07d077227f (このIDを非表示/違反報告)
あう(プロフ) - ららさん» コメントありがとうございます (。・ω・。)励みになります。嬉しいです! (2021年12月31日 20時) (レス) @page12 id: 6f2077b473 (このIDを非表示/違反報告)
らら - とても面白かったです!つづきもたのしみにしています!!たいちょうくずさないていどにがんばれです!! (2021年12月31日 17時) (レス) @page12 id: 593b9c77e0 (このIDを非表示/違反報告)
あう(プロフ) - Setsuya★さん» 大変失礼しました…💦修正させていただきました。コメントありがとうございます! (2021年12月20日 19時) (レス) id: 6f2077b473 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あう | 作成日時:2021年12月12日 23時