始めます。10。 ページ11
牛沢の態度に腹が立ち大声をあげてしまうったが、生憎クラスの中は皆の声で溢れていたため、周りの耳には届かなかった。
「っ…何怒ってんの」
「怒ってんのは牛沢でしょ？私が何かしたなら言ってよ…」
牛沢は眉間にシワを寄せながら私の方を見た。何やら困った顔をしている。
「…強いて言うなら、もう必要以上一緒に居たくない」
「え…？」
牛沢はそう言うと、吹っ切れたように急にべらべらと話し出した。
「だってさ、お前と一緒にいると周りにいろいろ噂されんだよ。めんどくせえ噂。」
「お前は気にしてねえかもしれねえけどさ、俺はそういうの嫌なんだよね。」
「でっ…も、別に周りのことなんて気にしなくていいじゃん」
私は牛沢と一緒に居たいよ。そう言いかけた口を塞ぐ。何故かはわからないけど、何かが壊れてしまうような気がしたから。
「だ、か、ら。お前がよくても俺は良くない。それに、俺がいなくてもフジがいるじゃん。あいつと仲良くしとけよ」
その言葉を聞いた瞬間、私の中でなにかが切れた。
「それ本当に言ってる…？」
「…A？」
「私は牛沢と仲良くしたいの。今はフジくんがどうとか関係ない。牛沢は牛沢のいい所があって、私はそれが好きだからいつも一緒に遊んでたのに。」
抑えきれない。
「そんなこと言うなんて思わなかった。はっきり言って、幻滅した。」
「そうかよ…。」
牛沢は不機嫌そうに席を離れた。
違う、ホントはこんなことが言いたいんじゃない。仲良くしたいのに。
なんで私は素直になれないんだろう。
牛沢の背中を見つめることしか出来ない。今なら追いかけても間に合うんじゃないか。謝ればいつもみたいにはにかみ笑顔で許してくれんじゃないか。
というより、実は嘘なんでしょ？私のこと遊んで、また笑いながら馬鹿にしてきてさ。今ならまだ許してあげるから、早くネタばらししてよ。また引っかかったな、って私に笑いかけてよ。
なんで笑ってくれないの。
「っ、なんで…何も言ってくれないの…？」
零れてしまった感情は、また一つ、私の心を濡らした。
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はるはる - すごくよかったです！何回を見てます！ (3月14日 15時) (
レス) @page36 id: 36b38a1b35 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーか。(プロフ) - ポチ。さん» さ、最高ですかね…？コメントありがとうございます！！ (2017年9月28日 23時) (レス) id: 3b3ce5bb10 (このIDを非表示/違反報告)
ポチ。 - うっしいいいいいい！！！！ 最高ですわ。最高すぎますわ。 (2017年9月26日 22時) (レス) id: 5deafd338c (このIDを非表示/違反報告)
ゆーか。(プロフ) - しおりさん» お気に召されたなら良かったです！り、リアルなんですかね…？wコメントありがとうございます！ (2017年9月26日 18時) (レス) id: 3b3ce5bb10 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 面白かったですー^ ^！！うっしーがリアル！！笑 (2017年9月26日 14時) (レス) id: faab9ab15a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーか。 | 作成日時：2017年9月14日 18時
