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床にへたり込む私を見下ろす鋭い視線。



「蛇柱様!驚かすような真似はやめてください!!」



心臓がまろび出るかと思った。というか出たんじゃない?大丈夫かな?

私を見下ろす蛇柱様をキッと見れば、にやにやと嫌な笑みを浮かべている。



「犬飼にとって不死川は大切な人か。それはいち早く不死川に言いつけてやりたいものだな。」

「ちょ?!それは駄目です!!」

「駄目な理由が分からん。そういう消極さがあるからいつまでもお前たちには進展が無いんだ。側から見ているこちらの身にもなれ。」



ちょっとちょっと?!蛇柱様が何を言っているのか理解出来ないのですが?!



「ああ、じゃあAが不死川さんと恋仲っていう噂はあながち間違いではないんだ。」

「霞柱様?!何言ってんですか?!」



なんで私だけこんなに虐められてるの?!私何も悪いことしてないよね?!用も済んだし早く屋敷に帰りたいんですけど!!



「否定をしないというところが匂わせという感じがするな。事実ではないのに否定をしないということは、それが事実かはたまたそうであって欲しいという犬飼の願望か…」

「どうしてあなた様はそうも陰湿なのですか!!そんなのだと恋柱様に嫌われますよ!!」



ピシッという音と共に蛇柱様が硬直する。

あ、もしかして不味いこと言っちゃったかな。



「あーあ。これは駄目だね。Aの一言が完全に効いたみたい。」



霞柱様が蛇柱様の顔の前で手を振り反応を見るも、蛇柱様は無反応である。少し文句を言うつもりが完全にとどめを刺してしまったらしい。



「まあ、伊黒さんも悪いよね。あとは俺がなんとかしとくから、Aは早く屋敷に戻りなよ。」



霞柱様はなんとお優しいのか!少し意地悪な面もあったけれど、こうして私の思いを汲み取ってくれるだなんて!歳下には思えない。



「あ、そうだ。」



霞柱様が何かを思い出したかのように言った。



「風邪を早く治す方法、俺知ってるよ。」



私は前のめりになって霞柱様に詰め寄った。



「本当ですか?!教えてください?!是非とも!!」



私の過度な反応に驚きながらも、霞柱様は「いいよ。」とそれを承諾してくれた。それが極秘の内容なのか、霞柱様はチョイチョイと手で招き、私に耳を貸すよう促した。




「接吻するんだよ。」




スッと耳に入った言葉が、ぐるりと頭の中を巡る。


接吻って言った?

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瑠璃瑚(プロフ) - 釈迦様さん» お恥ずかしい変換ミスです…作中一通り見直して訂正はしたのですが、まだ直っていない箇所が有ればご指摘頂きたいです。 (2020年2月19日 20時) (レス) id: f99ae6b9f6 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃瑚(プロフ) - しらとぅさん» なんとお優しい、、ありがとうございます!>< (2020年2月19日 20時) (レス) id: f99ae6b9f6 (このIDを非表示/違反報告)
釈迦様 - 師範が市販…°。:(°ε°)ブフッ! (2020年2月17日 0時) (レス) id: bccea59c19 (このIDを非表示/違反報告)
しらとぅ(プロフ) - 瑠璃瑚さん» いえいえ!誰でもミスはありますよ!これからも頑張ってください! (2020年2月8日 20時) (レス) id: 785ac6cfee (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃瑚(プロフ) - しらとぅさん» ご指摘ありがとうございます!お恥ずかしい変換ミスをしてしまいました、、>< (2020年2月8日 20時) (レス) id: f99ae6b9f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑠璃瑚 | 作成日時:2020年1月11日 14時

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