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ああ、桜餅って美味しいなあ。
「きゃー！それってとても素敵じゃない！？」
もぐもぐと口を動かしながら、隣ではしゃぐ女性をジトっと見つめる。
「やだ、ジト目なAちゃんも可愛い！」
「はあ、恋柱様は能天気でいいですね。」
「え？！能天気？！」
湯飲みのお茶ゴクっと飲み一息吐くと恋柱様と向き合う。
「恋柱様が思っているようなことは一切ありませんからね？」
「ええ？そうなの？」
「師範と私はただの師弟ですし、元々師範の生活に私が入り浸っていましたから。同居前と特に変わったことはありません。」
今は偶然街で出会った恋柱様と甘味処に来ている。恋柱様は私を見つけるなり「Aちゃん！！ちょっとお話しましょう！？」と襟首を掴んで連行させた。
「あんの筋肉ダルマのジャラジャラ音柱め！！」
「えっと…それは宇髄さんのことかしら？」
「それ以外ないでしょう？！全部あの男のせいです！隊内で師範と私が恋仲だとか不純な関係だとか変な噂が立ち始めたのもあの男のせい！」
あの男、絶対に許さない。
「Aちゃんって、宇髄さんのことは随分雑に扱うのね。」
恋柱様の戸惑った声に私はハッと冷静さを取り戻す。
「も、申し訳ありません！柱の前で柱の不満など…」
「くすくす、いいのよ全然。でもどうして宇髄さんにだけ…？」
「あの男は…」
私がまだ入隊して間もない頃、既に音柱であった宇髄さんを筆頭にした合同任務があった。討伐対象の鬼はとある街の孤児院と連んで小さな子どもを食らう鬼だった。孤児院の院長である男から鬼の情報を聞き出す役を任されたのは当時14歳で若女だった私で、宇髄さんが持ち出した作戦が、夜這いだった。
「よ、夜這い…！」
恋柱様は口元を押さえて顔を赤くした。
夜這いなんて生まれてこの方経験したことも無ければ知識も無い。そんな私を見て宇髄さんが放った一言が「馬子好きもいるだろ。」だった。しかも宇髄さんは「経験が無えなら経験しちまえばいい。」と言って、無理矢理私に夜這いを覚えさせようとした。結局、嫌がる私を宇髄さんがとっ捕まえて指南する直前で鬼殺隊の存在に気付いた鬼から姿を見せてくれたので、事なき事を得た。
「14歳の女の子に向かって馬子！夜這いをさせようとするし、指南だとか言って身包み剥ごうとするし、あの男は最低なんです！」
顔が良いからって調子に乗りすぎだ。
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瑠璃瑚(プロフ) - 釈迦様さん» お恥ずかしい変換ミスです…作中一通り見直して訂正はしたのですが、まだ直っていない箇所が有ればご指摘頂きたいです。 (2020年2月19日 20時) (
レス) id: f99ae6b9f6 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃瑚(プロフ) - しらとぅさん» なんとお優しい、、ありがとうございます！>< (2020年2月19日 20時) (レス) id: f99ae6b9f6 (このIDを非表示/違反報告)
釈迦様 - 師範が市販…°。:(°ε°)ﾌﾞﾌｯ! (2020年2月17日 0時) (レス) id: bccea59c19 (このIDを非表示/違反報告)
しらとぅ(プロフ) - 瑠璃瑚さん» いえいえ！誰でもミスはありますよ！これからも頑張ってください！ (2020年2月8日 20時) (レス) id: 785ac6cfee (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃瑚(プロフ) - しらとぅさん» ご指摘ありがとうございます！お恥ずかしい変換ミスをしてしまいました、、>< (2020年2月8日 20時) (レス) id: f99ae6b9f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃瑚 | 作成日時：2020年1月11日 14時
