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「だから、いらねェっつってんだろォがァ！」
「そうはいきません！師範はお風呂が炊けるまでゆっくり休んでいてください！」
何が起こっているかというと、
ご飯を作りたい私対ご飯を作られたくない師範、という熾烈な争いが巻き起こっている。
「いつも私が作ってるじゃないですか！」
「それもいらねェっつってんだろォ！大体俺は自分で炊事洗濯くらい出来んだよ！」
「どうしてですか！いつも私に任せてくれるじゃないですか！」
「あ゛ァ゛？お前が俺を押し退けて好き勝手やってるだけだろォが！！」
言い返す言葉が見つからず、私はグッと押し黙ってしまう。
師範の言う通り、私は師範に頼まれて炊事等をしているのではない。少しでも師範の役に立ちたくて私はここにいるのだ。だからって、そんな言い方しなくたっていいのに…
鬼殺隊に入隊し幾らか経った頃、まだ階級が低く未熟だった私はとある任務で、数多の鬼と対峙した。
複数いた隊員達は、各々応戦する者もいれば背を見せ逃げる者もいた。中には異能の鬼もいたし、そもそも群れない筈の鬼の集団を相手に低階級の私たちは狩る側ではなく狩られる側、いつ殺されるかは時間の問題だった。
そこに偶然現れたのが、近くで任務があったという師範だった。
圧倒的な力を持った師範は、その場にいた鬼を全て殲滅した。
私はその場で頭を下げて、師範の弟子にしてほしいと請うた。返事は案の定、門前払い。
押して駄目なら引いてみろ戦法が通じる相手ではないことは見るからにして明らかで、私は押し続ける戦法を取った。毎日師範の屋敷、つまりここに通い修行をつけてくれと頼み続けた。
初めこそは相手にすらされなかったものの、師範は次第に私のことを認識してくれて、短時間だけでも修行をつけてくれるようになった。その頃から、師範の生活を手伝うのが日課となった。
それは、忙しい中でも時間を見つけて私に修行をつけてくれる師範への恩返しと、師範の負担を減らすためからの行動だった。
だけど、それが師範へ更なる迷惑をかけているというのなら、これ以上私の我儘を師範に押し付けるのは気が引ける。
「ッ…A、今のは…」
「あ、お風呂炊けたみたいなんで入ってきてもらっていいですか？その間に食事用意するので。」
「ちょっと待てェ！！」
聞く耳を持たないのはお互い様だ。
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瑠璃瑚(プロフ) - 釈迦様さん» お恥ずかしい変換ミスです…作中一通り見直して訂正はしたのですが、まだ直っていない箇所が有ればご指摘頂きたいです。 (2020年2月19日 20時) (
レス) id: f99ae6b9f6 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃瑚(プロフ) - しらとぅさん» なんとお優しい、、ありがとうございます！>< (2020年2月19日 20時) (レス) id: f99ae6b9f6 (このIDを非表示/違反報告)
釈迦様 - 師範が市販…°。:(°ε°)ﾌﾞﾌｯ! (2020年2月17日 0時) (レス) id: bccea59c19 (このIDを非表示/違反報告)
しらとぅ(プロフ) - 瑠璃瑚さん» いえいえ！誰でもミスはありますよ！これからも頑張ってください！ (2020年2月8日 20時) (レス) id: 785ac6cfee (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃瑚(プロフ) - しらとぅさん» ご指摘ありがとうございます！お恥ずかしい変換ミスをしてしまいました、、>< (2020年2月8日 20時) (レス) id: f99ae6b9f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃瑚 | 作成日時：2020年1月11日 14時
