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不味い。

不味い不味い不味い!この状況は非常に不味い!!こんな状況、師範が目を覚ましたら師範にボコボコにされる!くっそ〜!あの筋肉ダルマめ!!何が祭りの神よ、筋肉の悪魔の間違いでしょ!!師範も師範でどんな怪力なのよこの怪力お化け!!


後頭部に回る手と体に巻きつく手にガッチリと拘束され、思うように身動きが取れない。師範から離れようと胸板を叩くも、むしろそれは逆効果で更に師範の方へと抱き寄せられてしまう。


ちょ?!か、顔近っ!!?


ただでさえ目の前にあった師範の顔が更に目前に迫る。匂いだけで酔いそう…


劈くお酒の匂いとそこに混ざる師範の匂いで頭がおかしくなりそうだ。って!師範の匂いとか!私変態みたいじゃない!違う違う!師範の匂いというか…そう!師範の服の匂い!ただ服の匂いがするだけ!



「きゃっ?!」



後頭部と腰に当てがわれた師範の手に力が入り、グイッと師範の方へと引き付けられる。私の顔は師範の胸元へと押し付けられる形となった。


いやいや!これはいよいよ本当に不味くない?!こんなの私八つ裂きにされるでしょ!!私は微塵も悪くないのに!むしろ被害者よ?!



「ひゃあっ…?!」



何今の声?!私の口から出た?!なんちゅー声出してんだ私は?!


慌てて口を手で塞ごうとするもその動きさえ取ることが出来ない。初めて出したと言っても過言ではない声に驚きと戸惑いを隠せない。しかし、それはまたやってくる。



「んっ…くすぐった…」



師範の鼻息が時たま耳に吹き掛かる。それがどうしようもなくくすぐったくて、息が掛かる度に変に体が反応してしまう。


どうしよう…?!少しでも顔の向きを変えられたら…


モゾモゾと師範の胸元を動いてようやく辿り着いた姿勢は、更に師範の胸元へと顔を埋める形で。酒気を帯び酔った師範の体は熱くて、顔に当たる胸元からその熱がしっかりと伝わってくる。私の後頭部を押さえる大きな手からもその熱はしっかりと伝わってきて、途端に私の心臓はドキドキと拍数を上げ始める。


師範との距離、状況、熱、自分の声。色んなものが重なって、この心臓は拍数をあげている。


早く抜け出したい。じゃないとおかしくなりそう。


そう思っていたはずなのに、思っているはずなのに。人の体温というものに触れて、人の体温に包まれて、何故か私は少しずつその熱が心地良くなってしまった。

そういえば、長期任務終わったばっかりだった。



ああ、眠い。

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瑠璃瑚(プロフ) - 釈迦様さん» お恥ずかしい変換ミスです…作中一通り見直して訂正はしたのですが、まだ直っていない箇所が有ればご指摘頂きたいです。 (2020年2月19日 20時) (レス) id: f99ae6b9f6 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃瑚(プロフ) - しらとぅさん» なんとお優しい、、ありがとうございます!>< (2020年2月19日 20時) (レス) id: f99ae6b9f6 (このIDを非表示/違反報告)
釈迦様 - 師範が市販…°。:(°ε°)ブフッ! (2020年2月17日 0時) (レス) id: bccea59c19 (このIDを非表示/違反報告)
しらとぅ(プロフ) - 瑠璃瑚さん» いえいえ!誰でもミスはありますよ!これからも頑張ってください! (2020年2月8日 20時) (レス) id: 785ac6cfee (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃瑚(プロフ) - しらとぅさん» ご指摘ありがとうございます!お恥ずかしい変換ミスをしてしまいました、、>< (2020年2月8日 20時) (レス) id: f99ae6b9f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑠璃瑚 | 作成日時:2020年1月11日 14時

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