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ぽつねん
今の私の状況を一言で表すとするならそれ以外適当な言葉が見当たらない。
帰って来ない。
長期任務を終え、お館様への報告も終えた私は一度家に帰り、身なりを整えてから師範のお屋敷にお邪魔している。
今晩師範は柱の方々と食事会があると、産屋敷邸で偶然会った音柱である宇髄天元さんに教えてもらった。食事会という事だから私が食事の用意をする必要はないけれど、数日の間師範の屋敷を放りっぱなしにしていたため師範が帰ってくるまでの間に掃除くらいは済まそうと思って屋敷に来た。
掃除を終えて風呂を焚いた頃には帰って来るだろうと思っていたのに、それらを終えても師範は帰って来ない。
そのまま何処かに泊まってくるのかな。ようやく任務が終わって師範に会えると思ったのに…
って！私ってば何考えてるの！！
確かに師範と暫く会ってなくて少し！ほんのちょっとね？！寂しいかもなぁと思ってはいるけど！！そんな残念がる程のことじゃないよ？！
仮に今日このまま師範が帰って来なかったとしても明日には帰って来るだろうし、またいつも通りの生活が始まるだけ。残念がる必要などない。
『犬飼って、本当に風柱様のことが好きなんだな。』
ようやく自分の気持ちを落ち着けれたところに舞い込んで来たのは、先の任務中の村田さんの言葉だった。突如思い出したあの時の出来事のせいで、また師範のことばかり考えてしまう。
ああもう！村田さんの馬鹿！このサラサラ髪の毛！！絶対に許さないんだから。今度会ったら慰謝料を高額請求してやる！！
混乱する頭を抱えながらそのまま机に突っ伏す。
落ち着け、落ち着くのよA。そもそも師範は私にとって命の恩人で恩師なんだから好いていておかしい事は何もない。むしろ当たり前と言っても過言じゃない。好きという言葉と色恋沙汰を結びつけるから変に意識してしまうんだ。師範は恩師、言うなれば…そう！兄のような存在。そう兄妹愛！それだよそれ！！
この気持ちの名前がわかって腑に落ちたせいか、時間も相まって眠気が私を襲う。
うとうとと落ちる頭を何度も上げ睡魔と戦う最中、ガラガラッと勢い良く屋敷の引き戸が開く音がして、ハッと眠気が消し飛んだ。
何の声掛けもない。師範はいつも帰って来ると何か一言声を掛ける。なのにそれが無い。もしかして、師範じゃ無い？
私はすぐ傍に置いてある日輪刀を手に取り玄関へと向かう。
夜は危ない。
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瑠璃瑚(プロフ) - 釈迦様さん» お恥ずかしい変換ミスです…作中一通り見直して訂正はしたのですが、まだ直っていない箇所が有ればご指摘頂きたいです。 (2020年2月19日 20時) (
レス) id: f99ae6b9f6 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃瑚(プロフ) - しらとぅさん» なんとお優しい、、ありがとうございます！>< (2020年2月19日 20時) (レス) id: f99ae6b9f6 (このIDを非表示/違反報告)
釈迦様 - 師範が市販…°。:(°ε°)ﾌﾞﾌｯ! (2020年2月17日 0時) (レス) id: bccea59c19 (このIDを非表示/違反報告)
しらとぅ(プロフ) - 瑠璃瑚さん» いえいえ！誰でもミスはありますよ！これからも頑張ってください！ (2020年2月8日 20時) (レス) id: 785ac6cfee (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃瑚(プロフ) - しらとぅさん» ご指摘ありがとうございます！お恥ずかしい変換ミスをしてしまいました、、>< (2020年2月8日 20時) (レス) id: f99ae6b9f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃瑚 | 作成日時：2020年1月11日 14時
