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今日は隊内で行われる身体検査の日だ。師範と私は検査を受けるべく、蟲柱様のお屋敷である蝶屋敷にいた。
「不死川さん、血糖値が高いです。暫く甘味は控えて下さいね。」
隣に座る師範を横目で見てみれば、ピシャッと落雷を受けたかの如く固まっている師範の姿がある。糖分過多で血中の糖分が多いらしい。実質の甘味禁止令だ。
「だから何度も止めたじゃないですか！それなのに師範ってば私の忠告を全然聞かないで！だからこんなことになるんですよ！」
「可愛いお弟子さんの忠告を無視するだなんて。まあ、これも因果応報ですね。」
「胡蝶ォ…」
「蟲柱様！もっとキツく言ってやってください！」
師範は姿勢を正し、膝の上に手を置いてはぷるぷると小刻みに震えている。
ざまあみやがれ。聞く耳を持たないからこういうことになるんです！
「一週間後に再採血します。我慢出来ますよね、不死川さん？」
全ての検査を終えた師範と私は、とぼとぼと歩きながら師範の屋敷へと向かっていた。
「A、何でもっと忠告しなかったァ…」
両手を頭の後ろで組み、空を見上げながら師範が言った。
「張り倒されたいんですか。」
ここ最近の師範の過剰な糖分摂取は目に余るものがあった。
鬼殺隊として、柱として、多くの任務をこなして世に尽力する師範に好きなものを我慢させるのはこちらも強要したくはないが、そうは言っても健康が第一だ。
「確かに蟲柱様の命もありましたけど、私は純粋に師範のお体が心配だったんです。とはいえ、不快な思いをさせてしまったことはお詫びします。」
体の疲れを癒すには、ただ大人しくじっと休息をすればいいというわけではない。師範にとっては、好物を食べることで仕事の疲れを癒していたに違いない。
あれ、でもよく考えたら私は今反省してるけど、師範は聞く耳を持たず毎日おはぎを食べてたよね？何で私だけ反省しているんだ？阿呆らしくない？
「A、」
「っひゃい！」
急に名前を呼ぶものだから噛んじゃった…
「悪かったなァ。」
「えっ…」
バッと隣を歩く師範を見てみれば、師範は前を向いたまま、横目で視線だけを私に向けていた。師範が素直に謝るだなんて珍しい。こんな奇跡はもう無い！などと一人で感動していると、師範の顔が鬼のような形相に変わった。
「だからといって、人の食い物を勝手に食っていい理由にはならねェよなァ？」
「ヒエエ！その件はお許しを…！」
侮れない。
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瑠璃瑚(プロフ) - 釈迦様さん» お恥ずかしい変換ミスです…作中一通り見直して訂正はしたのですが、まだ直っていない箇所が有ればご指摘頂きたいです。 (2020年2月19日 20時) (
レス) id: f99ae6b9f6 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃瑚(プロフ) - しらとぅさん» なんとお優しい、、ありがとうございます！>< (2020年2月19日 20時) (レス) id: f99ae6b9f6 (このIDを非表示/違反報告)
釈迦様 - 師範が市販…°。:(°ε°)ﾌﾞﾌｯ! (2020年2月17日 0時) (レス) id: bccea59c19 (このIDを非表示/違反報告)
しらとぅ(プロフ) - 瑠璃瑚さん» いえいえ！誰でもミスはありますよ！これからも頑張ってください！ (2020年2月8日 20時) (レス) id: 785ac6cfee (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃瑚(プロフ) - しらとぅさん» ご指摘ありがとうございます！お恥ずかしい変換ミスをしてしまいました、、>< (2020年2月8日 20時) (レス) id: f99ae6b9f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃瑚 | 作成日時：2020年1月11日 14時
