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「てめェ…吹っ掛けたな」
「元より協力してやるつもりじゃったよ。この子らもその一つ!
そしておまえの為に"
ただし!後者はまだ渡せない。
おまえたちは弱い!これは事実!最低限の格は身につけてもらう。
『あれ』は純朴。ワシと違って、心の底からお前を認めておらん!
ギガントマキア。
あれを屈服させてみろ。
その時、おまえにすべてを捧げよう。欲しければその手で掴むことだ」
「ああ。全く長いチュートリアルだったぜ」
そう言って、恐れなど微塵も見受けられない瞳で、死柄木は不敵に笑った。
「俺は手伝わねーぞリーダー。勝手にやってくれ。
良い仲間ができそうなんだよ、そっちに時間を使いたい」
赤い羽の青年がAの脳裏に浮かぶ。確かに、引き入れられたら良い戦力になるだろう。
「紹介、楽しみに待ってるよ」
リーダーの了承もゲットした。
「ならば荼毘にはハイエンドのテストに協力してほしいのう!
趣味が!審美眼がとても合う!接しやすい!」
ここぞとばかりに主張したドクターに、荼毘を取られまいとAは彼のコートを掴む。
勿論荼毘がAと離れる訳はなく、
「話聞いてンのか」とあしらいながらAの腰に手を回し自分の方に彼を引き寄せた。
普段は滅多に表情の動かないAだったが、この時ばかりは少しだけ目を見開いて、嬉しさを飲み込むように、きゅっと微かに唇を噛んだ。
「そんじゃ早速戻してくれよ。俄然やる気が湧いてきた」
何が楽しいのか、死柄木はドクターをそう言って急かす。
当のドクターはドクターで、高いテンションを崩さない。
「これから先、ワシとの連絡はコレを使え!」
アームを伸ばして小型の通信機のような物を渡してくれた。
そして、いつの間にか膝に乗せていた小さな脳無に指示を出した。
「さァ、ジョンちゃん。彼らをギガントマキアの元へ」
『ジョンちゃん』の口から例の泥が吐き出され、連合を元いた場所へ転送する。
再び現れた彼らに、ギガントマキアはすぐに気づいた。
「よう、未来の王様のご帰還だ!」
「王とは、畏怖され、求められる者。強い者だ」
相変わらずのギガントマキアは、そう言って立ち上がった。
長くなったが、これが連合の現状。そしてここからが本題。
敵連合は、消滅する。
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篠瀬(プロフ) - 金爽さん» こちらこそ、読んでいただき、コメントもくださりありがとうございます😆そう言っていただけると本当に嬉しいです!! (4月1日 8時) (レス) id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
金爽(プロフ) - あ、、さ、さいこう。ありがとう、ござい、ます。 (4月1日 0時) (レス) @page35 id: 39dbcee998 (このIDを非表示/違反報告)
篠瀬(プロフ) - ありがとうございます!とっても励みになります!!もっと面白い話をお届けできるよう、これからも頑張ります!! (3月27日 10時) (レス) id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
本好き - 面白かったです(^o^) 更新頑張って下さい! (3月27日 9時) (レス) @page25 id: 6183cd2648 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:篠瀬 | 作成日時:2024年3月11日 11時