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ドクターの声が一旦途切れ、何でしょ、とトガか言う横で荼毘はAを離さぬようにと彼と自分の指と指とを絡める。



その上で怪我は、と聞こうとしたのだが、その前にAがなぜだか咳き込んだ。






「おい、A?







…!」





数拍遅れて、他のメンバーの口からも泥のような液体が溢れた。







神野でAFOが使った"個性"だ。


それはあっという間にそれぞれの体を飲み込み、バシャ、という音と共に彼らを転送した。

























敵連合が転送されたそこでは、何本ものチューブや管が張り巡らされていて、何体もの脳無が作られていた。




そして、その先では、縁が歯車のようになった丸メガネをかけた老人が座っている。





彼が「ドクター」らしい。









「脳無…?これまでのと少し違う…」






Aには全く分からないことを呟いた荼毘に、ドクターが反応する。






「ほほう分かるのか差異が‼


ほほうほほうやはり良い目を持っとるよ!




そうじゃ違うんじゃ、この子らは中位下位とは違うんじゃよ〜〜!!





最上位(ハイエンド)じゃよ!!





より『マスターピース』に近づいたスーパー脳無じゃ!

凄いじゃろうこれまでとは違うんじゃよ!!」





予想外の興奮ぶりだった。

唾を飛ばして捲し立てる彼に、死柄木は本題に入ろうと試みる。




「俺も頼みがあって探してた。ある"弾"を複製してほしい」


「髪が伸びたな死柄木よ!お父さんたちは元気かね?」


「ああ」






死柄木が体中の手を見下ろしながら答える。その後ろで、コンプレスが



「あれがドクター?逆光で見えねえ」






と若干体を奥へ寄せた瞬間、






「来るな!!」






ドクターがそう叫んで、御老体とは思えない素早さで即座に連合から距離を取った。






「すまんな。不用意に近づくな。いいな?
近寄る時はいつ何時もワシからじゃ。

破ればすぐに元いた場所へ帰し、アイツにミンチにしてもらう」







「死柄木以外ははじめましてかな?AFO側近、氏子達磨じゃ。今適当に付けた名じゃ。


さてと死柄木、招いてやったのはAFOに免じての譲歩故じゃ。

ワシの全てはAFOに捧げた。お前は今までそのおこぼれに縋っていたにすぎない。



嫌っとるワケじゃない。ワシの為じゃよ。
全てを捧げるに値するかどうか見極めたいのじゃ。





何も為していない、二十歳そこらの社会の塵が、ワシに何を見せてくれるんじゃ?死柄木弔」

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篠瀬(プロフ) - 金爽さん» こちらこそ、読んでいただき、コメントもくださりありがとうございます😆そう言っていただけると本当に嬉しいです!! (4月1日 8時) (レス) id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
金爽(プロフ) - あ、、さ、さいこう。ありがとう、ござい、ます。 (4月1日 0時) (レス) @page35 id: 39dbcee998 (このIDを非表示/違反報告)
篠瀬(プロフ) - ありがとうございます!とっても励みになります!!もっと面白い話をお届けできるよう、これからも頑張ります!! (3月27日 10時) (レス) id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
本好き - 面白かったです(^o^) 更新頑張って下さい! (3月27日 9時) (レス) @page25 id: 6183cd2648 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:篠瀬 | 作成日時:2024年3月11日 11時

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