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ピザパーティーがお開きになった後は、皆すぐに歯磨きやら入浴やらを済ませて早い内に布団に入った。
死柄木と黒霧はAの両親のものだった部屋で、トガは客間で、他の男共はリビングかAの父が使っていた書斎で雑魚寝だ。
Aと荼毘の寝室は元々Aが使っていた子供部屋だったが、窓のすぐ側に置かれたダブルベッドは二人で寝るには充分な大きさがあった。
というのに。
ベスポジを探ってしょっちゅうゴロゴロするAを、それに落ち着かない荼毘がその度にハグでホールドしちゃうので、彼らはその広さをまるで活かせてないのだ。
まあそれで幸せならオッケーだろう。
遮光ではないカーテンを透かして、ぐっすりだった荼毘を日光が優しく起こす。
あれ、しかし妙だ。
己の胸の中にAがいない。
最近も同じようなことがあったが、あの時は本当に肝を冷やした。
摂食障害気味なAの体調不良はこの七年間で幾度となく対応してきたが、いつもあった温もりが消えるというのはどうしようもなく不安を掻き立てる。
経験則からくる嫌な予感が一瞬したのだが、今回は違うようだった。
背中にかかる小さな吐息と、柔らかな髪の毛の感覚。
荼毘は体ごと反対向きになり現実を拝見し、仰向けになって目を覆って天を仰いだ。
「すぅぅーーーっ……………」
ゆっくりと息をつく。
「…………なにあれ………………」
重症だった。
数分後に目を覚まし、体を起こしたAはもちろん戸惑った。
いくつもの疑問符を浮かべながらも、まあいっかと顔を洗いに行った彼だったが、寝室に戻った途端、意識を取り戻したらしい荼毘からキスの雨を浴びせられたAはもっと意味が分からなかった。
実際は、昨夜荼毘が寝返りをうったせいで自分の方を向いてくれなくなり、Aが自分から背中に抱きついたのだが、それを思い出したAが真っ白な顔を赤らめるのは数秒後である。
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篠瀬(プロフ) - 金爽さん» こちらこそ、読んでいただき、コメントもくださりありがとうございます😆そう言っていただけると本当に嬉しいです！！ (4月1日 8時) (
レス) id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
金爽(プロフ) - あ、、さ、さいこう。ありがとう、ござい、ます。 (4月1日 0時) (レス) @page35 id: 39dbcee998 (このIDを非表示/違反報告)
篠瀬(プロフ) - ありがとうございます！とっても励みになります！！もっと面白い話をお届けできるよう、これからも頑張ります！！ (3月27日 10時) (レス) id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
本好き - 面白かったです(^o^) 更新頑張って下さい！ (3月27日 9時) (レス) @page25 id: 6183cd2648 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：篠瀬 | 作成日時：2024年3月11日 11時
