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「コレさァ、二箱あるけどどっちが完成品？
まァ…いっか」
何やらカプセルが入った黒い箱を手に取る死柄木。オーバーホールは低い声で言った。
「………返せ」
「あのなオーバーホール。
"個性"消してやるって人間がさァ、"個性"に頼ってちゃいけねェよな」
ひた、と死柄木がオーバーホールの右腕に触れた。
途端に"崩壊"が始まり、死柄木は「切り離さないと塵になっちまう」と言ってオーバーホールの右腕をナイフで切り落とした。
「これでおまえは無力非力の"無個性"マン。
おまえが費やしてきた努力はさァ！
俺のもんになっちゃったよ！！
これからは咥える指もなく、ただただ眺めて生きていけ！！頑張ろうな！！」
エグい。
荼毘の残した蒼炎を背に、遠目から見ていたAは思う。
Aが今まで見てきた中で、この時の死柄木が一番
だって家にいる時の死柄木は、お世話してくれる黒霧にべったりでまるで末っ子。
ちゃんと電話して八斎會の元へ向かい、
荼毘は二人に似た匂いを感じていたが、同類同士自身は案外自覚しないものである。
「すぐ追手が来るぞ！早く乗れ！！」
トラックの運転席に座ったままのスピナーの警告を耳にし、受け入れがたい現実に自失となっているオーバーホールを置いて四人は踵を返す。
「次は、俺たちだ」
オールマイトを皮肉るように彼をなぞった台詞と、オーバーホールの慟哭が高速道路を吹き抜ける熱気を貫いた。
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篠瀬(プロフ) - 金爽さん» こちらこそ、読んでいただき、コメントもくださりありがとうございます😆そう言っていただけると本当に嬉しいです！！ (4月1日 8時) (
レス) id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
金爽(プロフ) - あ、、さ、さいこう。ありがとう、ござい、ます。 (4月1日 0時) (レス) @page35 id: 39dbcee998 (このIDを非表示/違反報告)
篠瀬(プロフ) - ありがとうございます！とっても励みになります！！もっと面白い話をお届けできるよう、これからも頑張ります！！ (3月27日 10時) (レス) id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
本好き - 面白かったです(^o^) 更新頑張って下さい！ (3月27日 9時) (レス) @page25 id: 6183cd2648 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：篠瀬 | 作成日時：2024年3月11日 11時
