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「警察を襲うことが本当に"真のヒーロー社会"、ステインの意思に沿うのか…
俺は逡巡しているのだ!!」
運転席のスピナーが、吹き込んでくる風に負けないよう大きな声で死柄木に問いを投げる。
「必要な犠牲さ、スピナー。運転頼むぜ」
それで文句の一つも言わなくなるスピナーは、案の定一番の死柄木推しであるようだ。
「さて」
ジジ、と何かが焦げるような小さな音を立てて荼毘が右腕を上げる。
そのまま、トラックへ迫ってきていた警察の輸送車両を蒼炎が包んだ。
しかし、
「敵連合…!!社会に仇なす悪鬼の徒!」
体を砂に変えられる"個性"だろう、体格のいい男が近くのパトカーから身を乗り出し車両を守った。
「ヒーロー…!
そりゃァいるよなァ___ダルい!
スピナー!減速!」
トラックから飛び降りた死柄木が直々にヒーローへ襲いかかる。
だが五指で触れることが条件の"個性"、砂塵とは相性が悪かった。
「………天敵ですね」
そう口では言いながらも焦った様子はない死柄木。
それも当然、だってリーダーは
「パトカーフワリ空中浮遊!タネも仕掛けもございやせん」
コンプレスによりバランスを崩されたパトカーのフロントガラスを、死柄木が"崩壊"させ運転席に侵入し、ハンドルを適当な方向へ回してやる。
高速道路は一瞬で事故(事件)現場になった。
・
the余談
死穢八斎會事務所にて。
「後はアイツが欲しい。迫の手当をしてた奴だ」
「ああ?アイツはやめとけ。面倒くさいカレシがいる」
「は?」
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篠瀬(プロフ) - 金爽さん» こちらこそ、読んでいただき、コメントもくださりありがとうございます😆そう言っていただけると本当に嬉しいです!! (4月1日 8時) (レス) id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
金爽(プロフ) - あ、、さ、さいこう。ありがとう、ござい、ます。 (4月1日 0時) (レス) @page35 id: 39dbcee998 (このIDを非表示/違反報告)
篠瀬(プロフ) - ありがとうございます!とっても励みになります!!もっと面白い話をお届けできるよう、これからも頑張ります!! (3月27日 10時) (レス) id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
本好き - 面白かったです(^o^) 更新頑張って下さい! (3月27日 9時) (レス) @page25 id: 6183cd2648 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:篠瀬 | 作成日時:2024年3月11日 11時