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「八斎會と協力するだって…!?」
ソファからバッと腰を上げたトゥワイスが声を張る。
「ああ!何度も言わせるな。あちらの計画には充分な旨みがある!
トガとトゥワイス、今日からおまえらはヤクザだ!」
「つまんねえ冗談だ。面白えよ死柄木…!」
覆面の下で戸惑ったように汗と血管を浮かせるトゥワイス。
彼隅邸に集まった連合のメンバーに加え、コンプレスに義手を届けに来た義爛でさえ、何を言う気配もなかった。
「黒霧もAも危なかったが粘ったよ。
持ってかれちゃあ色々面倒だからな。
移動については、地下からのルートで__……」
「何が旨みだよ!?
冷徹ぶりゃリーダーか!?感化されちまったかあのマスク野郎に!!
あいつは、マグ姉を殺したんだぞ。
あいつは、Mr.コンプレスの腕をぶっとばしたんだぞ!
あいつは…!俺が不用意に連れてきたんだぞ!!?
俺だって人間だぞ…!?死柄木…!!」
覆面が外れ、縫合痕の残る額と共に苦しそうに歪んだ彼の顔が見えた。
かと思えば、ガバっと再び表情を隠してトガへ振った。
「トガちゃんもよォ、なんとか言えよ!!」
「………弔くんにとって、私達は何でしょう?」
トゥワイスの感情をむき出しにした態度とは打って変わって、トガは相変わらず冷静な様子で話す。
ちょこんと座っていたテーブルの上から、トンっと軽やかな音を立てて降りた。
「私にとって連合は、気持ちが良い。
ステ様がキッカケでした。
私も私のやりたいように…生きやすい世の中に、できるものならしてみたいと思うのです」
そして、流れる様な動作で死柄木の首元へナイフを差し向けた。
「ねェ弔くん、なんの為に辛くて嫌なことしなきゃいけないの?」
「………そうだな」
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篠瀬(プロフ) - 金爽さん» こちらこそ、読んでいただき、コメントもくださりありがとうございます😆そう言っていただけると本当に嬉しいです!! (4月1日 8時) (レス) id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
金爽(プロフ) - あ、、さ、さいこう。ありがとう、ござい、ます。 (4月1日 0時) (レス) @page35 id: 39dbcee998 (このIDを非表示/違反報告)
篠瀬(プロフ) - ありがとうございます!とっても励みになります!!もっと面白い話をお届けできるよう、これからも頑張ります!! (3月27日 10時) (レス) id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
本好き - 面白かったです(^o^) 更新頑張って下さい! (3月27日 9時) (レス) @page25 id: 6183cd2648 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:篠瀬 | 作成日時:2024年3月11日 11時