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Ep.9_再びバーで ページ16

「…お前、連合に来るならまず名乗れよ。荼毘もちゃんと躾けろ」




ワープの先で待っていた死柄木が、予定外にバーへ現れたAへ指をさして言う。



返答以前になんという言いようだろうか。





Aがたった今そちら様の目的である爆豪少年を穏便(※相対的)に眠らせてやったのが見えなかったのだろうか。




そして一番いらないのは最後の一言だ。




僕は荼毘の子供や、弟や、ペットじゃないのに。




荼毘のペットはあのネホヒャン君でしょ知ってるよ。だがまあ波風は立てたくない。





面倒くさがり=平和主義の彼は素直に自己紹介した。








「A。

荼毘(コイツ)の同居人。
というかあっちが居候。




……よろしく?」





こちとらよろしくする気はないのだが、世渡りに建前はついて回るものである。



それは表社会であろうと裏であろうと大した差はない。





のだが、やはり常識の欠けたAには基本中の基本である敬語を使うという発想がなかった。



荼毘が口が悪いのも、半分なぶっきらぼうなAのせいである。


もう半分もAの趣味の一つである映画なので、言ってしまえば全責任は彼にあるといえるかもしれない。



「一番重要なことが抜けてンじゃねえか。お前は何ができるんだ」




「……僕の"個性"ってことなら…


"歪曲"だよ。

空気中のいろんな物を…要は変形する。



さっきのあの子も、一気に気圧下げて失神させただけ」



喋るのがあまり好きではないAに長々と話させたくせに、帰ってきたのは大量の間を持たせた「あっそ」のみだった。

しかし別に彼の機嫌を損ねたということはないらしく、早く帰れそうな雰囲気で嬉しいA。


荼毘と目を見合わせ家路につこうとした彼らを、死柄木の台詞は背後から襲った。





「ああ、おいお前ら。これから数日はビル内で寝泊まりしろよ」





駒の脱走防止にな、と剥製らしい手の下の口が言う。







ああ、これがフラグか。

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篠瀬(プロフ) - 金爽さん» こちらこそ、読んでいただき、コメントもくださりありがとうございます😆そう言っていただけると本当に嬉しいです!! (4月1日 8時) (レス) id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
金爽(プロフ) - あ、、さ、さいこう。ありがとう、ござい、ます。 (4月1日 0時) (レス) @page35 id: 39dbcee998 (このIDを非表示/違反報告)
篠瀬(プロフ) - ありがとうございます!とっても励みになります!!もっと面白い話をお届けできるよう、これからも頑張ります!! (3月27日 10時) (レス) id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
本好き - 面白かったです(^o^) 更新頑張って下さい! (3月27日 9時) (レス) @page25 id: 6183cd2648 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:篠瀬 | 作成日時:2024年3月11日 11時

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