Ep.97＿満点 ページ14
囁くように彼女の名を呼んだ、小さなエマの声。
No.34584
個体名リリー。
第3プラントの元
要は、シスター・クローネは彼女の後釜だったのだ。
イザベラの右腕として選ばれ、その期待を超える目覚ましい成績を叩き出してきた。
だからこそ、彼女の裏切りは上官の鬼や当時の
私情からの食用児への肩入れ。
普通なら即刻出荷ものだが、今まで示してきた能力を惜しまれ、イザベラと同様に特別措置となった。
勿論、そんな農園の内部事情など素知らぬGF組(特に第3プラント)にとって、彼女との再会はあまりに唐突であり、受け入れる準備も何もないのだから、思考回路がショートしようが開いた口が塞がらなかろうが当然である。
しかし噛み合い始めた歯車が彼らを待ってくれるはずもなく、イザベラもリリーも、子供達の帰還にハグをと腕を広げる気配はない。
「破壊の限りを尽くしたわね。
抗って、抗って、抗って…どれだけ足掻いても、最後には必ずこうなるのに。また絶望はやってくるのに。
貴方達は、戻ってきた。
これがその結果」
「素晴らしいわ。
あなた達全員、
その言葉を合図に、イザベラやリリーを含めたシスターらの銃口が、一斉にピーターへと向かう。
「……は？」
呆けた声を漏らし、直後に事態を理解したピーターが激昂する。
「貴様……裏切ったな、イザベラ…！」
「そうよ。見れば解るでしょ？」
取り乱す彼に、イザベラは冷静に返答する。
「私もこの
そう言い放ったイザベラに、エマが「ママ」と駆け寄った。
「勘違いしないで。たまたま利害が一致しただけよ」
しかし、イザベラはエマに一瞥を寄越すだけでそう言った。
「ここでの生活にいい加減うんざりしてたの。あの坊やの描く未来も気に入らなかった。
やり方やご高説もね。
だから、ブッ潰してやろうと思った。全部。
ブッ壊してやろうと思ったのよ」
ハウスにいた頃とは違う、淡々とした話し方。
互いに銃も構えて、色々なことが変わったけれど。
「ありがとう、
再び、
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篠瀬(プロフ) - 弓月有無％さん» コメントありがとうございます😊たくさん書いてくださってとっても嬉しいです！番外編、楽しんでいただけたら幸いですが、全然更新できてなくて申し訳ないです…これからも頑張りますね😍 (4月11日 20時) (
レス) id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
弓月有無％(プロフ) - 完結おめでとう御座います！！何度も読み返しており面白く、完結後もまた、読み返したいなと思います！本当に素敵な物語でかっこいいストーリだと思いました！番外編の方も楽しませて頂きます。是からも応援しております、無理せず自身のペースで頑張って下さい！！ (4月5日 11時) (レス) @page26 id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
篠瀬(プロフ) - 美羽さん» めっちゃ嬉しいです！！ありがとうございます😆 (4月1日 11時) (レス) id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
美羽 - めっちゃ面白かったです！！ (4月1日 11時) (レス) @page26 id: f695b89957 (このIDを非表示/違反報告)
篠瀬(プロフ) - ひめなさん» 本当にありがとうございます！！楽しみにしてくださってる方がいると番外編も頑張れます！！ (4月1日 8時) (レス) id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：篠瀬 | 作成日時：2024年1月6日 10時
