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「ソンジュ！ムジカ！」
「待たせたな。」
来てくれた！
きっと、ギルダ達と会えたのだろう。
それならば王都の状況だって分かっているだろうに、その上で…
二人への感謝が、ひたすらこみ上げた。
「城下は粗方大丈夫。後は
〈この血を飲めば…〉
〈負傷者を運べ！〉
「ドンとギルダ、他の子たちには抜け道を教えた。安心しろ。じき王都から出られるぜ」
ヴィンセント達も、ノーマンの指示で既に王宮を出た頃だろう。
「ありがとう…！」
「あとはコイツ」
皆が視線を向けた先で、女王が自身を貫いた槍を抜いた。
「誰かと思えば…ソンジュ。
お前が
まあよい。邪血の始末と脱走者の奪回。今日一日で片がつく。吉日だ」
「ああ。俺達もアンタとケリをつけに来た」
見知った仲なのか、互いに忌々しげに二人は話す。
〈私達も王都へ向かいましょう。いいわよね、ソンジュ〉
ギルダ達と再会したあの時、ムジカは心を決めていた。700年、もう充分逃げ回った、と。
「終わりにしましょう」
苦い記憶が脳内を駆け巡る中、"最強"の女王を前にして、果敢にもムジカは顔を上げた。
「女王。あんたは今日ここで俺が殺す」
槍を向け、臨戦態勢に入ったソンジュ。彼に、女王の唇は不敵に弧を描いた。
「殺す？
お前が、私を？
げに愚かな弟よ」
「王の子に生まれておきながら、古き信仰に囚われ王家の意に背き、邪血を連れて逃げた裏切り者が」
「裏切り者はあんただろ。私欲のため、"守るべき道理"に背きクソッタレな"約束"で全てを歪めた。
その上"
二人が今まで溜め込んできたものをぶつけ合っている中、ムジカはザジを指差してエマ達に言う。
「今の内に、その子を連れて下がるのよ」
「…だめだ。まだ動かせない」
まだ、ザジの意識は戻っていなかった。
『ムジカ、教えて。
「女王レグラヴァリマには核が二つある。
一つ目の核を潰した今、二つ目の核で復活したのよ」
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篠瀬(プロフ) - 弓月有無％さん» コメントありがとうございます😊たくさん書いてくださってとっても嬉しいです！番外編、楽しんでいただけたら幸いですが、全然更新できてなくて申し訳ないです…これからも頑張りますね😍 (4月11日 20時) (
レス) id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
弓月有無％(プロフ) - 完結おめでとう御座います！！何度も読み返しており面白く、完結後もまた、読み返したいなと思います！本当に素敵な物語でかっこいいストーリだと思いました！番外編の方も楽しませて頂きます。是からも応援しております、無理せず自身のペースで頑張って下さい！！ (4月5日 11時) (レス) @page26 id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
篠瀬(プロフ) - 美羽さん» めっちゃ嬉しいです！！ありがとうございます😆 (4月1日 11時) (レス) id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
美羽 - めっちゃ面白かったです！！ (4月1日 11時) (レス) @page26 id: f695b89957 (このIDを非表示/違反報告)
篠瀬(プロフ) - ひめなさん» 本当にありがとうございます！！楽しみにしてくださってる方がいると番外編も頑張れます！！ (4月1日 8時) (レス) id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：篠瀬 | 作成日時：2024年1月6日 10時
