Episode63 ページ15
なぜそうなった。
一瞬見て見ぬふりをしようかと本気で考えたが、どう首を捻ろうが視界に侵入してくるそれ。
これは悪夢か？
おいジェームズ。
なぜリリーにそんなにひっついている。
・
ある日のことだ。
私はいつものように閉心術教室を終え、帰路を疲れ果てた脚でひいひい言いながら歩いていた。
そしてようやっと我が家(グリフィンドール寮)へ辿り着いたというのに。
私の目は強制的にその"現場"へとズームインされた。
上等な一人掛けのソファに、お人形さんのようにちょこんと座り本を読むリリー。
そこまでは良かった。
しかし。
そんな彼女の赤毛に、ジェームズが愛おしそうに触れている。
挙句の果てに、彼女へ愛を囁やきながらその髪を編んでいる様だ。
私は思わずカバンを落とした。
勢いよく膝から崩れ落ちた。
血を吐き、指先が痙攣し、果てには幻覚まで見て＿＿＿
とまでは行かなかったが。
というか逝かなかったが。
流石に一ファンとして公式男女カプを引き裂こうとは思わないよ？
けれども。
こんな…酷い不意打ちはないだろう？？
「…どんまい、A」
リーマスが持ち前の包容力を発揮し、私の肩にぽん、と手を置いてくれる。
『うるせえ……ｽﾞﾋﾞ』
「え？」
『すみませんありがとうございます』
とはいえ。
ジェームズも好青年(？)くらいまでには成長している…と思う。
今までの歴を見ると、勿論リーマスには遠く及ばないがシリウスよりはマシである。
動機が不純であろうと、シリウスがセブルスをリーマスに食わせようとした時……
いや待てコレは人の道を外れすぎててまずい。比較対象にならない。
シリウスが悪ガキすぎる。
そうだな、似ているようで君たちは少しずつ違うんだもんな。
だからもう自己表現しなくてもいいよ私達お腹いっぱい。
コホン。
閑話休題。
ジェームズの長所の話だったか。
例えば…最近セブルスをいじめてない！
は普通。というか常識。
例えば…クィディッチが得意！
例えば…仲間想い！
例えば…陽キャ！
例えば…………。
…そうだな。やっぱり親友としては、
リリーの見る目を信頼しよう！
誰だ今思考放棄とか言ったヤツ。
そうでもしないとやっていけないんだよ。
察してくれよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 214人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
篠瀬(プロフ) - mikittyさん» 楽しみにしてくださっている方がいらっしゃると頑張れます！コメントありがとうございます😊 (4月17日 18時) (
レス) id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - また更新されるのが楽しみです！ (4月6日 18時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
篠瀬(プロフ) - コメントありがとうございます☺お返事遅くなってしまってすみません💦お話のお誘い、とっても嬉しいのですが、私自身ボードについてなどよく分かってなくて…💦すみません🙏 (2月15日 18時) (レス) id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 篠瀬さん» ✉️。こんにちは、とても面白いですね！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？お返事お待ちしています、更新応援してます💖 (1月8日 14時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
篠瀬(プロフ) - あまねさん» わたしもあなたのこと大好き。コメントありがとうございます☺☺ (10月9日 19時) (レス) @page9 id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：篠瀬 | 作成日時：2023年7月17日 9時
