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第137話「餌と取引」ソル ページ45

その紙に、写っていたのは……___

「此れは……組合(ギルド)の団員?」

それ(・・)に映る二つの影は、探偵社にとっての第三の敵組織。
組合(ギルド)の団員の二人組であった。

「奴等を『餌』で釣った。現れる場所と時間も此処に書いてある。煮るなり焼くなり、御自由にどうぞ。」
「……何?」

彼のその言葉に、僕は不信感を覚え……顔を歪ませる。
___まぁ最も、敵である彼に、信頼等する訳は微塵も無いのだが。

「こんな好機(チャンス)、滅多に無ぇだろ?憎っくき組合(ギルド)に一泡吹かせてやれよ。」

彼の言葉に、僕は……否、僕等(・・)は確信する。
「裏に何かが有る」と。「此れは罠だ」と。
少しの間の、けれどとても重たい沈黙を破ったのは他ならぬ、与謝野先生であった。

「…成程、唆られる案だね。けど、もっと良い案があるよ。アンタの手足を削ぎ落としてから何を企んでるか吐かせるってのはどうだい?」
「……そりゃ凄ぇ。名案だ。やってみろよ。」

狂気に満ちた顔で挑発する与謝野先生に、彼は少し肩を竦めて挑発で返す。
その答えに、僕等は戦闘態勢に入る。

「賢治!ソル!」
「はーい!」
「……お任せを、婦人(レディ)。」

取引は炸裂。

戦闘の幕開けの代わりに、宮沢さんが廃線路から軌条を持ち上げた。

其れを見た彼は少しの間ぽかん…と見つめた後、心底嬉しそうにニヤリと笑む。

「矢っ張り伝言人(メッセンジャー)裏切者の後始末(雑用)は性に合わねぇ。……仕事は、こうじゃねぇとなァ!」









____……戦闘、開始。









.

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設定タグ:文スト , 中島敦 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:業猫 | 作成日時:2019年7月10日 12時

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