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第99話「遭遇(後編)」アグラソル ページ6
「……ナオミ?」
「……真逆」
「ナオミッ!?」
いろはに裏切りに似たものをされたことに気付いた僕は、放心状態でナオミさんが立っていた場所を見つめる。
「…
「奴らの攻撃だ!莫迦な、何の気配も無かッたぞ!」
「敵が近くに居るんだ……!谷崎さん、危険です!」
「何処だ!糞ッ、ナオミを返せ!」
「谷崎さん!」
敦さんの制止も聞かずに狂ったようにナオミさんを探す谷崎さんに、僕はいろはの姿を重ねて見ていた。
…と、その時、谷崎さんは“ある男性”を押しのける。
「痛たた……」
「大丈夫ですか!?」
「………ッ!?」
僕はその背中に、声に、恐怖を覚える。
この人は、間違いなく__
「見付けたッ!」
谷崎さんの手の先には、赤毛の少女が立っていた。
彼女は確か、組合の__…。
…その時、少女は振り返る。
狂気に染まった笑顔を見せながら__。
「…遊びましょ☆」
僕はいろはの言いつけ通り…異能を発動した。
第100話「アンの部屋」アグラソル→←第98話「遭遇(前編)」アグラソル
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作者名:業猫 | 作成日時:2019年7月10日 12時