【ONE PIECE】自由を求めて～旅立ちと新たな出会い～ (ページ23)

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波と風に押されながら船は次の目的地へと向かう

船室のソファに体を沈めると、ここ数日の出来事を思い返していた

「･･････････｣

なんだろ･･･。もう、慣れたはずなのに、、
あいつがあんなこと言うから････

上にあげた右手のブレスレットを見つめながら

｢･･･寂しい･･なんて｣

.

.

偉大なる航路(グランドライン)のとある島

そこは、緑が豊かで西の丘には白く小さい花が咲き乱れている比較的平和な島、、なのだが
森の奥には凶暴で危険な生物が数多く生息していた

『･････ジャンのやつ』

″いいか、今日はクマだっ。仕留められなかったら今日の晩飯はナシだからな。というか、俺が困る″

『この間やっとワニ仕留められるようになったのに･･･クマなんて無茶だよ』

そもそも、食料調達ならジャンがやればいいじゃん。修行だなんて言ってホントは、、

″おまえそこらにいるような動物仕留めらんねぇなら、怪物みてぇなやつらに出会っちまったら瞬殺だぞ。･････強くなりてぇんだろ？″

『････････････』

『････もうちょっと、奥に行ってみるか』

ガサガサガサ、と草をかき分け森の奥へ進んで行く

イノシシやシカ、ウシなどは見かけたが、
奥へ奥へ進んでもクマらしき気配は感じず

『進み過ぎたかな････？』

空を見上げても、木の葉で緑しか見えない

『戻ろっかな･･』

すると、

ガサガサガサ

茂みの中から大きな影が姿を現し、

『････あ、･･･え･･えぇ？』

それは、ずっと探していたクマではあるのだか

『･･ちょ、これ･･･デカすぎでしょ･････』

そいつは、裕に二メートルを超しており、どちらかというと三メートルに近く、私の頭は完全に上を向いていた

『これを、素手でって････無理でしょ』

今の私は、武器という武器を持っていない

それというのも、

″武器なんて持ってても、扱えなきゃあ邪魔でしかない。素手で倒せりゃ、それでよくね？″

まぁ、武器に頼りすぎるなと言いたかったのだろうが･･･
単に、あの人が不器用なだけだとわかった

それでも、あの人の技は凄い
素手であれだけの威力を持ってるんだ
きっと、このクマだって簡単に倒しちゃう

『･･････よし』

一応、あの人の弟子として･･覚悟を決めた