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『うわぁーーーん決まんない!!!』
花火大会当日、
私は浴衣選びに苦戦していた
花「まあまあまだ時間はあるんだし」
『全然だよお、、、美容院にだって行かなきゃなのに、、』
花「ふふふ、上手くいくといいね、北先輩と♡」
『何よ上手くいくって、、、』
上手くいく、そうか、もしかしたらもしかするとということがあるのかもしれない
花「花火の中に1個ハート型のがあるんだってね、」
『何そのベタなの笑笑』
花「それ好きな人とみたら叶うんだってその恋が!」
『ふーーん、』
私はもちろんあつ、
ううん違ったや、北さんと見んねん、
『よし、浴衣決まり!これにする!』
私は紺色に黄色い向日葵が映える浴衣を選んだ
『北さんなんて言ってくれるんだろうなあ』
花「なんだノリノリじゃん笑」
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18:00
花火が打ち上がる1時間前
カランコロンと下駄を鳴らす音
いらっしゃいと威勢のいいおじさん達の屋台
美味しそうな匂いのする河川敷
『お、お待たせしました、、////?!!/』
北「おお、ええよ、今来たとこや」
『、てか!!聞いてません!ゆ、浴衣なんて反則ですよ、、///』
北「?なんややめた方が良かったかいな」
少ししゅんとして見える
『あ、いや違うんです、、、、その』
北「?」
『かっこええです、///』
北「、、、、そおか、良かった」
ああ私は何を言ってるんだ、、、、!!!
いやでも事実だし?!!
かっこええし?!
なんやこのThe日本男児は?!!え?!!
北「、、、、、も、におうて、、」
『は、はい!なんかおっしゃいました??』
北「Aも、におうてる、て言うた」
ああまたその顔だ
無表情が通常運転な人の赤面とは
どうしてこんなにも心がぎゅっとなるんだろう
『いきましょうか!』
せやね、と言って人混みの中を歩き回る私達
一方その頃____________
侑「あっついわあ」
どうせならと言って母ちゃんが出した浴衣
でもなんでアノ子は俺の事
「お待たせ!侑くん!」
ヒラヒラと胸元で控えめに手を振るアノ子
侑「ええて今来たとこや」
うん、やっぱ可愛いわ、
「どう?かな?笑」
侑「おう、におうてる」
「へへ、ありがとう、行こっか」
ん、と手を出してくるアノ子
これはもう脈アリ寄りのアリ過ぎなんとちゃうか?
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作者名:宮姉妹 | 作成日時:2020年7月7日 0時