なに見てるんだ、あなたのその目 ページ9
「・・・・・・できた」
数学準備室。パソコンの画面を前に、私は呟いた。
「・・・・・はぁ〜・・・」
大きく息を一つつく。胸の中は達成感で満たされている。うん、よく頑張った。
「Aさん、それがようやく完成したようだな」
「なんとかね」
ジンと話しながら、データを保存し、ウィンドウを次々と閉じていく。
するとこの前開いていた、メイド喫茶の画面が映った。
(あ、閉じるの忘れてた)
いきなりこんな画面が出てきた事に驚いたのか、クリックの指の動きが少し焦った。
メイド喫茶の店員の画像がいきなり出てくるというのは、結構な不意打ちだ。
「・・・Aさん、今のはなんだ？」
机の向かい側に座っていたジンが、こちらを変な目で見ている。
液晶がホログラムだから、当然向こうにも画面が丸見えなのは分かる、が。
「・・・動体視力良すぎでしょ。すぐに消したのに」
「・・・さりげなく話の方向を逸らしていないか？」
バレたか。さっきの画像は忘れてもらおうと思ったのに。
「・・・Aさん、もう一度聞くが、あれは・・・」
「依頼関係の資料」
嘘は言ってない。
「一体どんな依頼を・・・」
「それは言えない。依頼主のプライバシーに関わるし」
「・・・そうか」
私はパソコンを、カバンにしまった。
「それじゃ、ジン。私はもう帰るね」
「・・・もう帰るのか？いつもの君なら、下校間際まで残っているのに・・・」
「今日は色々と用事があるの」
「そのデータのプリントアウトか？」
「その他もある」
「その他？」
「買い出し」
「買い出し？」
そう、毎週火曜日の恒例行事、食材の買い出しだ。
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獅童アイ(プロフ) - ありがとうございます(^^) (2015年5月30日 1時) (
レス) id: a17d650aa8 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 更新待ってました！ とても面白いです！ (2015年5月30日 0時) (レス) id: 6a421b55e4 (このIDを非表示/違反報告)
ミユキ - そういえば、ジンの機体はなんですか。 (2014年1月19日 2時) (レス) id: 279bbfc8f3 (このIDを非表示/違反報告)
ミユキ - というか、これ、更新してるんですか？ (2014年1月19日 2時) (レス) id: 279bbfc8f3 (このIDを非表示/違反報告)
ミユキ - 色は機体に合わせたかんじで、市販されてない一点品。形とかはおまかせで。よろしく (2014年1月19日 2時) (レス) id: 279bbfc8f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：獅童アイ | 作成日時：2013年3月7日 19時
