堪忍袋は、もう限界 ページ8
どうも私は、皆から恐れられているようだ。
同級生でも私相手に敬語を使う人間はいるし、大半の人は私を遠まいて全然話しかけてこない。
嫌われ者という単語はよく聞くが、恐れられ者なんて単語は聞いた事がない。
別に見るからにガキ大将、とかそういう人物なら恐れられるのも分かる。
だが、私はそんな事はした事がない。日常生活でも依頼でもだ。なのに恐れられている。
だがまぁ、下手に好かれるよりはありがたい。他人に付きまとわれるのは嫌いだ。
(アミside)
「シホノはいつまでストーカー続ける気なの？」
アミは、痺れを切らしたようにそう言った。
「知らねえよ、そんなの。本人の気が済むまでやるんじゃね？」
「そんな事言ってもね、カズ。あの様子じゃ多分一生つきまとうわよ。
ジンも疲れきってるし、最近は『君たちに何かあるといけない』って私達と帰るの避けるようになったし・・・」
「一生つきまとうって、そんな事・・・うん。ありそうだな」
そんな事ない、と言えないのが怖い。
「というか一番問題なのは、ジンの態度よ！」
「えっ？」
「なんでジンはずっと１人で抱え込んでるの？何とか相談したと思ったら相手はよりによってAだし。なんで私達には何も言わないの？」
「Aに相談した前提なのかよ・・・」
「当たり前でしょ！あれはどう考えても、本当は付き合ってないわよ！」
「よーすんに依頼？」
「そうに決まってるわ！」
アミの話し方には、珍しく熱が入っていた。
「・・・もう、これ以上じっと見てるわけにはいかないわ」
「えっ？」
「今、ジンどこにいる？」
「Aのとこだろ」
最近の放課後のジンは、いっつもAの所に行っているというのは知っている。
「じゃあ明日ね。明日辺り、ジンにガツンと言ってくる！」
「ええっ！？マジかよ・・・」
「本気よ！」
「・・で、協力しろと？」
「いや、今回は私一人で行ってくる。カズは全てが終わるまで出てこないで」
出てこないで、の一言に俺はザックリと心の何かをえぐられたような気がした。
なに見てるんだ、あなたのその目→←見た目はチャーハン、中身もチャーハン
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 17人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
獅童アイ(プロフ) - ありがとうございます(^^) (2015年5月30日 1時) (
レス) id: a17d650aa8 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 更新待ってました！ とても面白いです！ (2015年5月30日 0時) (レス) id: 6a421b55e4 (このIDを非表示/違反報告)
ミユキ - そういえば、ジンの機体はなんですか。 (2014年1月19日 2時) (レス) id: 279bbfc8f3 (このIDを非表示/違反報告)
ミユキ - というか、これ、更新してるんですか？ (2014年1月19日 2時) (レス) id: 279bbfc8f3 (このIDを非表示/違反報告)
ミユキ - 色は機体に合わせたかんじで、市販されてない一点品。形とかはおまかせで。よろしく (2014年1月19日 2時) (レス) id: 279bbfc8f3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：獅童アイ | 作成日時：2013年3月7日 19時
