悪い噂の、拡散(ジンside) ページ48
(ジンside)
テストが終わり、僕達四人は一旦LBXを取りに帰ってからスラムに集合した(僕は帰ると遠すぎるので、途中でじいやに届けてもらった)。今日はスラムで郷田君や仙道君も交えてバトルをしようという約束だ。この6人では、イノベーターの件が終わった後も定期的にこうして集まっている。
「遅くなった」
僕が到着した頃には既に全員集まっていた。とりあえずその辺りに荷物を下ろして、カスタマイズを始めようとすると───全員が妙な視線でこちらを見ている。
「…どうしたんだ？」
「あのね、ジン。あなたって、インフィニティネットとか見る？」
アミさんが、おずおずといった感じで話を切り出す。ほか四人の視線が一気にアミさんに移った。
「…テスト期間は見ていないな。それがどうかしたのか？」
「あなたがメイドフェチって噂が流れてるのよ」
意味が分からず、手に持っていたドライバーを落としてしまった。
「元の投稿はもう削除されてるんだけど…あ、これはアーカイブね。あなたがメイド喫茶でバトルしてる動画が回ってるの」
「…意外な趣味だなとは思うけど…お前、そういうの好きなん？あと、一緒に映ってるの…Aだよな？」
「べ、別に好きというわけではない！」
カズ君が気を使いながら尋ねてきたから慌てて否定する。
「じゃあ何でこんな所にいるの？」
バン君が尋ねてくるから、僕は先日の事を一から説明することになった。アキハバラに来たのも、道を聞いたら客引きに遭ったのも、たまたまそこでAさんが働いていたのも、全て偶然であるという事を。
偶然だらけで信じられないのは僕も自覚しているが、事実なのでそれでも話し続けるしかなかった。
「…客引きねぇ…そういうのはきっぱり断らないと駄目よ」
全部説明すると、アミさんが同情したように肩を叩いてきた。
「次からはそうする」
「月の正位置。悪い噂、曖昧な態度」
仙道君がタロットを見ながら呟く。どちらも今の僕に当たっていて、何だか気分が沈んでしまった。
「…まあまあ！ただの噂ってのはわかったんだし、バトルしようぜ！」
スラムの変な空気にバン君の一声が染み渡る。彼が強引に話を打ち切ってくれた事に僕は心の中で感謝した。
補足1:「べ、別に好きというわけではない！」は原作ネタです。ジン君にさくら☆零号機を使わせると聞けます。
補足2:月の正位置には、「隠れた敵」という意味もあります。
それぞれの、バトルスタート（シホノside）→←依頼ではなく、誘い(主人公side)
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獅童アイ(プロフ) - ありがとうございます(^^) (2015年5月30日 1時) (
レス) id: a17d650aa8 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 更新待ってました！ とても面白いです！ (2015年5月30日 0時) (レス) id: 6a421b55e4 (このIDを非表示/違反報告)
ミユキ - そういえば、ジンの機体はなんですか。 (2014年1月19日 2時) (レス) id: 279bbfc8f3 (このIDを非表示/違反報告)
ミユキ - というか、これ、更新してるんですか？ (2014年1月19日 2時) (レス) id: 279bbfc8f3 (このIDを非表示/違反報告)
ミユキ - 色は機体に合わせたかんじで、市販されてない一点品。形とかはおまかせで。よろしく (2014年1月19日 2時) (レス) id: 279bbfc8f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：獅童アイ | 作成日時：2013年3月7日 19時
