メイド喫茶、バトル付き（ジンside） ページ34
(ジンside)
そもそも僕はネットカフェがどういうものかを知らなかった。カフェという単語でブルーキャッツのような店を想像していたため、その想像を頼りに探していたら当然見つかるはずもない。後で知ったが、ああいう店はビルの中にあるんだな。
(道を聞こう)
そう思ったら「メイド喫茶」の文字と入り口に立つメイド服の女性が目立つ故に目に入り、同じ喫茶繋がりでネットカフェのことも知ってるだろうと思ったら。
「あのすいません、道を尋ねた「おかえりなさいませご主人様！」…えっ？」
ご主人様、そう急に言われて僕は固まってしまった。質問に対する返答になっていない、というか質問すら途中で遮られている。道を聞きたい、と口を挿む暇もなく、「お待ちしておりました」「ご主人様に会えなくて寂しかったんですよ」と話を続ける。
「さ、お店に入りましょう！」
背中に手を添えられ、為す術もなく店に誘導されていく。後で知ったが、こういうのを「悪質な客引き」というらしい。
「「「「「おかえりなさいませ、ご主人様！」」」」」
そうして店の中に足を踏み入れさせられると客引きの人と全く同じメイド服に身を包んだ人に一斉に声をかけられ、僕はくらくらしてしまう。家の使用人とは違うカラフルな服に身を包んだメイド、目に痛い内装、すべてが僕にとっては強烈すぎて、なんとかして帰ろう…と思った瞬間、
(ん？)
メイドの中に見覚えのある…もとい、Aさんの顔があった。そしてAさんは僕の方を明らかに怪訝な顔をして見ていた…かと思えば、一瞬で他のメイドと同じような笑みになった。
(Aさん、どうしてこんな所に？)
そう一瞬思ったが、依頼だろうな、とすぐ納得した。しかし依頼とはいえあんなに満面の笑みを浮かべたAさんは初めて見た。無表情、疲れた顔、怒った顔しか見たことが無かったから。
そしてAさんの事はともかく、僕は早くここから立ち去りたい。道は他の人に聞こう。そう思って踵を返そうとすると。
「ご飯にしますか？バトルにしますか？それとも、わ・た・し…達とチェキ撮りますか？」
「…バトル？」
聞き慣れた単語に、思わず足が止まってしまった。
「はい！当店ではLBXバトルも行っているんですよ！勝ったご主人様にはチェキ一枚サービスです！」
「レギュレーションは？」
「スタンダードです！」
ついついバトルしてみたくなってしまうのは、LBXプレイヤーの悪い癖だろう。
ご主人様、バトルスタート！（主人公side）→←荒唐無稽、アキハバラ
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獅童アイ(プロフ) - ありがとうございます(^^) (2015年5月30日 1時) (
レス) id: a17d650aa8 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 更新待ってました！ とても面白いです！ (2015年5月30日 0時) (レス) id: 6a421b55e4 (このIDを非表示/違反報告)
ミユキ - そういえば、ジンの機体はなんですか。 (2014年1月19日 2時) (レス) id: 279bbfc8f3 (このIDを非表示/違反報告)
ミユキ - というか、これ、更新してるんですか？ (2014年1月19日 2時) (レス) id: 279bbfc8f3 (このIDを非表示/違反報告)
ミユキ - 色は機体に合わせたかんじで、市販されてない一点品。形とかはおまかせで。よろしく (2014年1月19日 2時) (レス) id: 279bbfc8f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：獅童アイ | 作成日時：2013年3月7日 19時
