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TRIGGER が結成されて約一年
あれから一度も俺は陸に天のことを話していない
向こうからきかれることもなかった
何より…あいつ…が
ダンスもうまいし、歌もうまい…
のに
ｸｯｿ生意気なのだ
俺が5ヶ月前くらいに風で体調を崩したときも
体調管理できてないんじゃない？
プロ失格でしょ
って澄ました顔でいいやがって！
その日の前に俺は寒いなかランニングをしてた
早く親父に認めてもらいたかった
最初は無理やりダンスも歌もやらされて、
道具じゃないって反抗してた
でも…陸が来てからかわった
楽しさが増えた
龍や…………て…んともやって、楽しかったしわくわくした
それから親父に認めてもらいたいって
気持ちが一気にふえた
｢ …にぃ！ ……くにぃ！ 楽にぃ！！！！！｣
楽 ｢うわっ｣
いてっ
タンスに肘をぶつけてしまった
陸 ｢ もぉ！ 何度呼べばいいの！｣
怒ってる…けど…ぷんぷんしてて拗ねてる猫みたいで
かわいい
楽｢ふっ … わりぃなんだ？｣
陸 ｢その、写真は持ってかないよ！
家族写真なんて持ってったら 楽にぃたちのことばれちゃうじゃん！
あ、！でも、3人でお揃いで買ったくまさんのぬいぐるみ
は買っていくね｣
陸が来て、３ヶ月くらいしたとき俺の冬休みと
親父のオフ
陸の冬休みがかさなって
ちょっと遠くまででかけた
もちろん、陸には病気があるからいろんなとこには回れなかったけど、十分楽しかった
帰りにお土産かいたいっていうから
寄ったら ぬいぐるみを抱き締めてこれがいいって叫んでたな
一年前までランドセル背負ってた陸はまだまだ子供だなって
思った記憶がいまでもある
親父もおれも、体によくないって反対したけど
全然めげないから
体にできるだけいいやつをかった
3人でお揃いがいいって、言い始めたときは
焦った
高校3年生がくまの白いかわいいぬいぐるみってってな
だが、親父は迷わず買ってきて
親父も仕事の机にいまもおいてる
天と、龍も驚いていたな…
龍に社長って、かわいいもの好きなの？ってきかれたけど
あれは特別ってこたえたっけな
いろいろ考えてたら陸の荷造りも、終わっていた
陸｢いつか…楽にぃたちまで追い付けるかな…｣
心配そうにいう陸の 頭をぐしゃっと
撫でた
楽｢大丈夫だ！
待ってるぞ…！｣
それからも、陸とはラビチャを通じて会話していたがある日
｢ 練習しちゃだめだってなっちゃった
当分、家に帰るのはやめるね｣
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作者名：あか | 作成日時：2022年12月3日 21時
