ぽっぷすてっぷ、くっきんぐ!*百夜優一郎【絢瀬.様リク】 ページ7
「なぁ、俺に料理教えてくれねぇ?」
彼───百夜優一郎のそんな言葉がきっかけだった。
「これってどう切んの?」
「うーん、猫の手って言えばいいのかな。こう、手を緩くグーの形にして……」
現在、優くんと二人きりで料理中。
百面相しながら現在キャベツと格闘中の優くん。
刀の扱いは上手いのに包丁は駄目なのか、と思わず笑みが零れてしまう。
ちらちらと不安げに此方を見てくる、彼の様子は微笑ましい。
「ん、と……こんなもん?」
「あ、上手!じゃあちょっと私と交替。仕上げだけしちゃうから。」
優くんが置いたまな板の上の包丁を手に取り、少し大きめのもの、しっかり切れていないものを探して切っていく。
とんとん、とんとん。
キャベツを切る包丁の音が規則正しく聞こえてくる。
普段から自炊をしている私はともかく、君月くんに任せっぱなしの彼には難しいかもしれないなぁ…なんて。
手馴れた手付きで包丁を使う私を、"すっげー…!"と目を輝かせて見詰める彼。
でも、待ってもらうだけじゃ駄目だよね……。
一旦包丁を置き、優くんに向き直ってお願いしてみる。
「トマトとー……キュウリ。洗って、それぞれまず真っ二つに切ってくれない?」
そんな私の言葉にこくりと頷くと、彼はやる気に満ちた顔で再び腕まくりをした。
晴れた休日のお昼前。
彼と二人きりで料理教室。
ほっぷすてっぷ、くっきんぐ!
(野菜を前に百面相する彼と、)
(そんな彼の様子を楽し気に見詰める彼女。)
orange lover*ラクス・ウェルト【蘭♪様リク】→←短編の参考に!
137人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
氷鬼童子(プロフ) - 夜にすみません!秀作は全アニメキャラでダントツに好きなので発見して見てみたらすーきにやられました!よければリクエストでもう1回、秀作の甘をお願いしたいのですが、忙しければ流していただいても大丈夫です!これからも更新頑張って下さい! (2017年3月15日 21時) (レス) id: a01ad1f037 (このIDを非表示/違反報告)
ララバイ - リクエストなんですが、レストを書いてください! (2017年1月27日 9時) (レス) id: f1bdf8ea98 (このIDを非表示/違反報告)
小坂谷 真夜(プロフ) - @(アットマーク)さん» ありがとうございます! (2016年2月21日 15時) (レス) id: ed5cf4bb36 (このIDを非表示/違反報告)
@(アットマーク)(プロフ) - 小坂谷 真夜さん» まだウルドさんのキャラが掴めていないのでリク消化が遅くなってしまいますが、それでも良ければ…! (2016年2月21日 15時) (レス) id: 51aedb8d9d (このIDを非表示/違反報告)
小坂谷 真夜(プロフ) - リクエストでウルド様と甘いのお願いできますか? (2016年2月21日 15時) (レス) id: ed5cf4bb36 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:@(アットマーク) | 作者ホームページ:
作成日時:2015年1月25日 10時