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お兄様…
何か勘づいていたりするのかしら
「…もう、どうしたら…」
やっぱりアオイとはもう…
会わない方がいいのかしら、
―――――ｶﾁｬﾝ
夜風がヒュッっと部屋に入り込む
この感じを私は知っている。
胸がドキドキする…
アオイが来る瞬間
「…アオイ？」
アオイ「…リリカ」
あぁ、会えないなんてやっぱり嫌だ。
アオイ「元気がないみたいだね」
「アオイ…私…」
アオイは部屋に入ると、私の肩を優しく抱きしめた。
アオイ「…どうしたの？リリカ」
「私…女王様になるの」
だからもうアオイには会えない
そう言わないと…
アオイ「君は自由を失うのかい？」
「…ええ」
アオイの表情が珍しく変わる。
アオイ「…リリカ」
アオイの唇が近づいて、私の唇に触れる。
目を閉じて、しっかり覚えるんだ…
もう、アオイと別れたら私は女王様になるのよ
お別れを…しなきゃ
''もう会えない''って言わなきゃ
「…アオイ」
また唇が触れそうなくらいの距離で、私は彼の名前を呼んだ
今日は月が見えないわ
雲に隠れて、輝きを留めているかのようだった。
アオイ「リリカ、僕とここを出よう」
「…ダメよ」
これ以上はもう、ダメなのよ
本当はずっと…ずっと2人で一緒にいたい
でも…このままだとアオイにも危険が及ぶかもしれない
そんなの、1番嫌だもの
だから私は１つだけ、嘘をついた。
「大丈夫よ、すぐにじゃないの」
アオイ「そうか…」
アオイはそのまま、窓の外に出ていった。
「じゃあ…」
アオイ「また会いに来るよ、リリカ」
「うん…」
月が見えないこの空が、まるで私達の未来まで
雲が隠しているみたいだった。
私はこの手を離したことを、激しく後悔することになる。
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あおい - めちゃくちゃキュンキュンします！面白い！！ (2021年1月2日 22時) (
レス) id: 2561b1222b (このIDを非表示/違反報告)
ルウト(プロフ) - お兄ちゃん……お兄ちゃんどうした！？(；ﾟдﾟ) (2020年12月11日 20時) (レス) id: d4c421289f (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - (´〜`)もう40話の続き気になる (2020年12月11日 0時) (レス) id: 5aab78de35 (このIDを非表示/違反報告)
メロンパン - 悪夢ってなんですのー??気ぃにぃなーるーー (2020年12月9日 16時) (レス) id: 0e27099bf0 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - 毎回気になる所で終わりますﾈｪ(´∀`) (2020年12月9日 15時) (レス) id: 5aab78de35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セピ
| 作成日時：2020年11月22日 0時
