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＊
「前からよく見る夢があるの。その夢は――」
「――そして、部屋から出ようとすると視界が真っ黒になって起きる」
「最近特に見る事が多かった。寝坊しちゃうのもその所為で――」
みんな一言も発さず真剣に聞いていた。
「…Aちゃんが話してた夢って、この事だったのか」
「な、なんか不気味だなぁ…」
ウソップは腕を摩るが、果たしてそうなのか。
「そうか？」
確かに良い夢とは言い難いけれど
「よく分かんねぇけど、少なくともそいつ等はAに救われたんじゃねぇか？」
平然と言い退けるルフィに、そういう捉え方もあるのかと納得した。
その後も話しは続いたが、出てくるのは疑問ばかり。
もはや何処から考えたらいいのかさえ分からなくなる程煮詰まってしまった為、今日はここまで。
＊＊＊
フル回転させていた脳を休ませる為に早めにベッドに入ったのに、変なアドレナリンでも分泌されているのか。
ナミとロビンは既に寝ているというのに、Aの睡魔は一向にやって来ない。
ポーラータングに居た時は、よくホットミルクを入れても貰ってたっけ。
サンジさんは起きているだろうか、と期待を込めながら静かに部屋のドアを閉めた。
「どうしたんだい、こんな夜中に」
キッチンへ行けば丁度仕込みが終わったのか、サンジがタバコをふかしていた。
せっかく終わった仕事を増やしてしまうようで申し訳ない。
「寝れなくて…良ければ温かい飲み物お願いしても？」
「お安い誤用さ。ちょっと座って待ってて」
そんな彼女の心中を察したサンジは、優しく微笑みダイニングの椅子を引いてくれた。
こういう扱いをされたのはここに来てからが初めてで、未だに慣れないAはおどおどしてしまう。
そんな態度が可愛くて仕方ないのだが、彼女の傍にはいつも無愛想な男がいるのだから世の中上手くいかないものだ。
「はい、どうぞ」
淹れてくれたのは馴染みのホットミルクではなく、香り豊かなハーブティー。
「落ち着きたい時はこっちの方がいいと思って。あとコレも」
「え？」
「どうせローの所でも行くんだろ？」
出されたもうひとつのマグカップ。
受け取ったらローの所でも行こうと考えていたAは、サンジの気遣いの良さに関心した。
ほんとあの性格さえ無ければ文句なしなのに、勿体ない。
「ありがとう、後で返しに来ますね」
Aは渡された二つのカップを持って外に出た。
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こまめ(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます！オチについてですが、ローかリヴァイ何方になるか現段階では決まっていません。アンケートで決めたり、分岐で何方も書く方法も考えてはいますが未定となっています。曖昧で申し訳ないですが、今後の展開を見守って頂けたら幸いです！ (2022年11月21日 11時) (
レス) id: 22f8f2f7cb (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説はトラファルガーローオチですか？続き頑張ってください。応援してます。 (2022年11月21日 9時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
こまめ(プロフ) - マカロンさん» 閲覧して頂きありがとうございます！亀更新過ぎて申し訳ないですが、今後ともよろしくお願いします(^^) (2022年4月29日 15時) (レス) id: 22f8f2f7cb (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - すごく面白いです！！ (2022年4月28日 16時) (レス) @page46 id: ca5fd49002 (このIDを非表示/違反報告)
こまめ(プロフ) - 聖羅さん» お待たせしてすみません！1ページではありますが更新させて頂きました。続きも早めに更新出来るよう頑張りますので、もう少々お待ち下さい。 (2021年7月7日 21時) (レス) id: 22f8f2f7cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こまめ | 作成日時：2020年8月27日 1時
