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誰もが言葉を待つ中、少し間を置いて漸くAが口を開いた。
「ロー達が来てくれる間に一度医務室に行った事があるんです」
その時の様子があまりにも悲惨で脳裏に焼き付いて離れてくれない。
そして1人の重症者の命を繋ぎ止めた事で、私でもここの人達の役に立てると分かった。
短い期間だけど自分に良くしてくれたのだ、放っておくなんて出来ない。
「海軍や他の海賊を海に沈めたりしてた立場なのにおかしいと思う。
あのね、調査兵団の人達の背中には何があると思いますか？」
Aはすっと立ち、背中を見せた。
「羽……いえ、翼かしら？」
「これ、自由の翼って意味があるらしいです」
ペトラと見た壁も巨人という敵から身を守る為。
自由が当たり前の海賊だけど、その当たり前の自由がこの国には無いって知った。
「ここに居る調査兵団の方達はこの国の人達が自由になる為に命を懸けてるんです。その象徴なんですよ」
だから私は
「この人達の力になりたい。帰り方か分かるまででいいから、この人達が自由になる手助けをしたい」
言い切ったA目は真っ直ぐで、誰も文句を言わせない何かがある。
今日まで決して長くない期間でここまで入り込んで来ていたAに、リヴァイは「言うじゃねぇか」と目を伏せ、ハンジは抱きしめたくなるのを堪えていた。
予想通り、ローは深く息を吐いた。
「二言はねェ。だがあくまでAを尊重するだけだ。お前らの指図は受けねェ、いいな？」
「あぁ、それで構わない。感謝する」
エルヴィンに向けローの承諾も得られたわけで、言い過ぎたかもしれないと何処か不安になっていたAは心底ホッとした。
「にっしししし、何だかワクワクしてきた！」
「ったく、楽しむ場じゃねェだろバーカ」
「あら、私も楽しみよ？」
「お前もかよ！」
どんな場所でも私達は海賊なんだ。
―＊―＊―＊―
閲覧ありがとうございます。
途中、長らくお待たせして申し訳ありませんでしたが、この小説も続編へと移行致します。
作者は普段Twitterなどで絵を描いている者でして、この小説に因んで進撃の巨人とワンピースが交わった絵もちょこちょこお見せできたらと思っています。
しかし、先ずは物語の方を重点的に進めて参りますので今後ともよろしくお願いします。
こまめ
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こまめ(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます！オチについてですが、ローかリヴァイ何方になるか現段階では決まっていません。アンケートで決めたり、分岐で何方も書く方法も考えてはいますが未定となっています。曖昧で申し訳ないですが、今後の展開を見守って頂けたら幸いです！ (2022年11月21日 11時) (
レス) id: 22f8f2f7cb (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説はトラファルガーローオチですか？続き頑張ってください。応援してます。 (2022年11月21日 9時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
こまめ(プロフ) - マカロンさん» 閲覧して頂きありがとうございます！亀更新過ぎて申し訳ないですが、今後ともよろしくお願いします(^^) (2022年4月29日 15時) (レス) id: 22f8f2f7cb (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - すごく面白いです！！ (2022年4月28日 16時) (レス) @page46 id: ca5fd49002 (このIDを非表示/違反報告)
こまめ(プロフ) - 聖羅さん» お待たせしてすみません！1ページではありますが更新させて頂きました。続きも早めに更新出来るよう頑張りますので、もう少々お待ち下さい。 (2021年7月7日 21時) (レス) id: 22f8f2f7cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こまめ | 作成日時：2020年8月27日 1時
