17.今後 ページ47
＊
朝目が覚めるとその温もりに一瞬だけ驚いた。
そうだ、昨日再会出来たんだっけ。
目の前の彼に安心感を覚え、その短い髪をそっと撫でる。
「…来てくれてありがとう」
「……」
「起きてるの知ってるんだからね」
気配に敏感な彼が触れられて起きない筈がない。
ピクッと僅かに動いた眉に、ほらね…と呟けばローの目がゆっくり開いた。
「おはよう、ロー。ゆっくり寝れた？」
「久々に、な」
彼女がいるだけでこうも寝付きが変わる事を改めて知ったローは、お返しにとばかりにAの髪を撫でるように耳に掛ける。
「まだ眠そうだけど昨日の事もあるし、準備しないと」
着替えたいからと廊下で待っててもらうように促されたローは、立てかけてあった鬼哭を手にして廊下に出た……のはいいが
――ｶﾞﾁｬｯ
タイミング良く隣の部屋のドアも同時に音を立てた。
そして出て来た人物にお互いの視線が合う。
「…ﾁｯ…クソガキか。何でAの部屋にいる」
「俺のクルーだ。お前には関係ねェ」
「あ？…手ぇ出しちゃいねぇだろうな」
「それはこっちの台詞だ」
リヴァイがAを気付かっているのは昨日の話し合いですぐ分かった。
初対面で始終ずっと睨んで来ていた事もあり、少なからずのリヴァイという男はAに対して何かあるとローは勘付いているのだ。
つまり警戒すべき対象である。
目付きの悪い二人が睨み合ってると、そこへ呼びに来たであろうハンジとその後ろにいるロビン。
「あ！リヴァイとトラ男くん！」
「「あ"ぁ？」」
「ぶはっ」
同じ声で眉間に皺を寄せてこちら見るその絵面に、ハンジは吹き出した。
「あら、いつの間に仲良くなったのかしら？」
「どこをどう見たらそうなる」
腹抱える彼女の代わりにロビンが問えば、それに反応したのはリヴァイだった。
睨みを効かせればそこらの兵士ならビクッと怖気るだろうが、彼女は余裕の笑みでふふっと可笑しそうにする。
ロビンも中々の強者で、リヴァイは小さく舌打ちをした。
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こまめ(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます！オチについてですが、ローかリヴァイ何方になるか現段階では決まっていません。アンケートで決めたり、分岐で何方も書く方法も考えてはいますが未定となっています。曖昧で申し訳ないですが、今後の展開を見守って頂けたら幸いです！ (2022年11月21日 11時) (
レス) id: 22f8f2f7cb (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説はトラファルガーローオチですか？続き頑張ってください。応援してます。 (2022年11月21日 9時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
こまめ(プロフ) - マカロンさん» 閲覧して頂きありがとうございます！亀更新過ぎて申し訳ないですが、今後ともよろしくお願いします(^^) (2022年4月29日 15時) (レス) id: 22f8f2f7cb (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - すごく面白いです！！ (2022年4月28日 16時) (レス) @page46 id: ca5fd49002 (このIDを非表示/違反報告)
こまめ(プロフ) - 聖羅さん» お待たせしてすみません！1ページではありますが更新させて頂きました。続きも早めに更新出来るよう頑張りますので、もう少々お待ち下さい。 (2021年7月7日 21時) (レス) id: 22f8f2f7cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こまめ | 作成日時：2020年8月27日 1時
