16. 接触 ページ43
＊
何が起こった？
爆風と蒸気。
恐らくAが何かしらの能力を使ったのは確かだろう。
ならそこから飛び出したAが一瞬にして消えたのも彼女の能力なのか。
「おい、Aは！？」
「リヴァイか。彼女なら能力を使ったのか、消えたよ」
「消えただと？」
「やっぱりエルヴィンもそう思う？」
どういう事だと冷静に迫るリヴァイだが、それはハンジ達も問いたかった。
能力だとしたら戻って来るだろうが戻って来ない。
まさか負傷した？
「早急に壁周辺を捜索してくれ！」
そう考え、ハンジは指示を仰ぐが…
「その必要はねェ」
何故か行動を止められ全員がリヴァイを見遣る。
しかし、発言元は彼とは逆。
それが意味するものはリヴァイの鋭い視線が物語っていた。
Aを抱える見知らぬ長身の男。
その周りにいる派手な成りの人。
「誰だ！！」
「Aを返しなさい！」
即効で構えるペトラ達だが混乱が隠せない。
すると、赤い服の男が前に出た。
「何言ってんだ？Aは俺達の仲間だぞ」
「すまないが、それはどういう事だ？」
「Aはトラ男のクルーで、同盟組んだオレ達は仲間だ！」
「仲間…？」
エルヴィンの問にちゃんと答えてくれたようだが、いまいち理解が出来ない。
そんなの信用出来るか！と吠えるオルオに、今度は緑の男が口を挟む。
「どうやらあちらさんはやる気だぜ？どうするルフィ」
怠そうに言うが、その瞳孔はリヴァイ並に鋭く獲物を狩るそれだ。
巨人を相手にした時とは違う緊迫感。
それを破ったのは相手方唯一の女性だった。
「待ってゾロ。Aの格好を見る限りこの人達と同じ。私達が来るまで一緒にいた人達なんじゃないかしら」
仲を取り持つように発言した女性に、エルヴィンはペトラ達に武器を下げるよう促す。
「私は調査兵団団長、エルヴィン・スミス」
「ちょーさ……ロビン、分かるか？」
「聞いた事無いけれど、多分ここの責任者ってとこかしら」
「そうか。俺はモンキー・D・ルフィ。海賊王になる男だ！」
「海賊って…確かAさんが言っていた」
モブリットの言う通り、Aが説明してくれた身元と同じ。
エルヴィンもその事に気付いたのか話す必要があると判断し、調査は中止。撤退するよう命じた。
彼らを一先ず兵舎へと案内する事にしたようだ。
その間、Aを抱えた男とリヴァイは口を開かなかったが、両者ともその視線を外す事はなかった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 90人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こまめ(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます！オチについてですが、ローかリヴァイ何方になるか現段階では決まっていません。アンケートで決めたり、分岐で何方も書く方法も考えてはいますが未定となっています。曖昧で申し訳ないですが、今後の展開を見守って頂けたら幸いです！ (2022年11月21日 11時) (
レス) id: 22f8f2f7cb (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説はトラファルガーローオチですか？続き頑張ってください。応援してます。 (2022年11月21日 9時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
こまめ(プロフ) - マカロンさん» 閲覧して頂きありがとうございます！亀更新過ぎて申し訳ないですが、今後ともよろしくお願いします(^^) (2022年4月29日 15時) (レス) id: 22f8f2f7cb (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - すごく面白いです！！ (2022年4月28日 16時) (レス) @page46 id: ca5fd49002 (このIDを非表示/違反報告)
こまめ(プロフ) - 聖羅さん» お待たせしてすみません！1ページではありますが更新させて頂きました。続きも早めに更新出来るよう頑張りますので、もう少々お待ち下さい。 (2021年7月7日 21時) (レス) id: 22f8f2f7cb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こまめ | 作成日時：2020年8月27日 1時
