15. 巨人 ページ40
＊
「いいか、見ておけ」
そうリヴァイはトロスト区外側の壁を立体機動で昇る。
アンカーは硬い所にも刺さるのか。
ウソップやフランキーが知ったら食いつきそうだ、と改めてその技術に感心する。発明した人すごい。
にしてもペトラと買い物に行った時は遠目からしかこの壁は見えなかったが、目の前にするとかなり高い。
「行けそう？初めてだからね、無理そうなら引き上げて貰うのも手だけど」
「んー、多分大丈夫です」
ハンジの心配を他所にAは地面を蹴ると高く舞い上がり、その頂点でアンカーを射出する。
そして思いの外軽々と壁の上へ着地した。
それを見たリヴァイは大丈夫そうだなと頷く。
目の前広がる赤を基調とした街並みと、その奥にうっすらと続いて見える壁。
この反対側には…
「…何かいますね」
「見てねぇのに分かるのか？」
「見聞色は持ってるので、気配とかで分かります」
「それも能力とやらか」
「能力とは違いますが、まぁそんなもの…かな？リヴァイさんも練習すれば習得出来ると思いますよ」
「ほぅ…」
ちょっと興味あり気な反応を見せる。
リヴァイなら覇王色とか持ってそうだ。
話はそこそこにして、とうとう巨人とご対面である。
後から昇ってきたハンジが興奮気味に教えてくれた。
「あれが巨人だよ！ね？すっごく可愛いだろう？」
下を覗けば数体の巨人が、壁に縋り付きこちらに手を伸ばしている。
何よりその表情が想像してたより気持ち悪い。
アレを可愛いなんて、どんな感覚を持ち合わせてるんだ。
「…やばい、鳥肌たった」
「安心しろ、それが普通の感覚だ」
「えぇー」
正直これからアレを相手にするなんて考えたくないくらい。
そう嫌悪感を抱いていると、一人の兵士が駆け寄りハンジに何かを話した。
「偵察隊か」
偵察隊とは文字通り、先に周囲の確認をする兵士の事らしい。
その兵士がどうしたのだろう。
内容は分からないが、聞き取った彼女の目が信じられないものを見たように見開かれる。
「何かあったんですか？」
「…いや」
何やら考える様子で大丈夫だと言うハンジに、リヴァイも難しい顔を浮かべた。
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こまめ(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます！オチについてですが、ローかリヴァイ何方になるか現段階では決まっていません。アンケートで決めたり、分岐で何方も書く方法も考えてはいますが未定となっています。曖昧で申し訳ないですが、今後の展開を見守って頂けたら幸いです！ (2022年11月21日 11時) (
レス) id: 22f8f2f7cb (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説はトラファルガーローオチですか？続き頑張ってください。応援してます。 (2022年11月21日 9時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
こまめ(プロフ) - マカロンさん» 閲覧して頂きありがとうございます！亀更新過ぎて申し訳ないですが、今後ともよろしくお願いします(^^) (2022年4月29日 15時) (レス) id: 22f8f2f7cb (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - すごく面白いです！！ (2022年4月28日 16時) (レス) @page46 id: ca5fd49002 (このIDを非表示/違反報告)
こまめ(プロフ) - 聖羅さん» お待たせしてすみません！1ページではありますが更新させて頂きました。続きも早めに更新出来るよう頑張りますので、もう少々お待ち下さい。 (2021年7月7日 21時) (レス) id: 22f8f2f7cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こまめ | 作成日時：2020年8月27日 1時
