11.香と友 ページ24
＊
「あ"ぁ〜…う"〜…」
唸りの元はもちろんハンジである。
さっきからずっと抜け殻の様に魂がどこかへ行っているのだ。
「失礼します。ハンジ分t……分隊長ぉ！！？」
後にやってきたモブリットも吃驚である。
「何があったらこんな屍になるんですか！？」
「Aの能力を目の当たりにしたら、だ」
いつもこのくらい大人しけりゃいいが。
そう続け紅茶を啜るリヴァイには苦笑いするしかない。
「それで、Aさんはどうしたんですか？」
「能力の反動だそうだ。部屋で休ませてる」
それなりの能力にはそれなりの代償がない方がおかしい。
Aの場合は体力と精神力を使うらしく、久々に連続で使ったからと医務室を出た後ふらついていた。
自分に使ったように細胞を若返らせればと言ったリヴァイだが、どうやら自身には使いたくないと。
“使えない”訳では無いようで何か理由があるのだろうが、何となく聞かない方がいい気がして留まったのだ。
「そんなに凄いんですか？」
「凄いなんてもんじゃないよ〜……ははっ、興奮を通り越して頭おかしくなりそうだ！」
「真顔で笑ってないで、しっかりして下さい！怖いです！」
なんとか戻って来させようと奮闘するモブリットだが、本人は全く機能していない。
これでは話にならないだろうと、リヴァイはその場を後にした。
その頃、部屋に居る筈のAは広い兵舎内を彷徨っていた。
能力の所為もあるが、緊張から解放された反動でちょっとふらついただけ。
少し休めば直ぐに回復したが、何もする事がなく暇になってしまう。
そこでAは慣れない締め付けにとりあえず楽な格好をしたいと思ったのだが、替えの服がない事に気付いた。
服を買いに行きたいけどここ以外知らないし、勝手に外出したら不味いだろう。
いや、もしかしたら部屋を出た時点で不味かったのかもしれない。
「どうしよう」
やらかしたと後悔し始めた時、不意に後ろから肩に手が乗って悲鳴を上げそうになった。
「……」
同じ服装だからこの人も兵士なのだろう。
用があっての事だろうにその男は何も言ってくれないからすごく気まずい。
すると、え？え？と挙動不審になるAに、あろう事かその男は長身をやや屈め顔を近付けた。
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こまめ(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます！オチについてですが、ローかリヴァイ何方になるか現段階では決まっていません。アンケートで決めたり、分岐で何方も書く方法も考えてはいますが未定となっています。曖昧で申し訳ないですが、今後の展開を見守って頂けたら幸いです！ (2022年11月21日 11時) (
レス) id: 22f8f2f7cb (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説はトラファルガーローオチですか？続き頑張ってください。応援してます。 (2022年11月21日 9時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
こまめ(プロフ) - マカロンさん» 閲覧して頂きありがとうございます！亀更新過ぎて申し訳ないですが、今後ともよろしくお願いします(^^) (2022年4月29日 15時) (レス) id: 22f8f2f7cb (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - すごく面白いです！！ (2022年4月28日 16時) (レス) @page46 id: ca5fd49002 (このIDを非表示/違反報告)
こまめ(プロフ) - 聖羅さん» お待たせしてすみません！1ページではありますが更新させて頂きました。続きも早めに更新出来るよう頑張りますので、もう少々お待ち下さい。 (2021年7月7日 21時) (レス) id: 22f8f2f7cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こまめ | 作成日時：2020年8月27日 1時
