10.能力 ページ21
＊
翌日。Aの部屋にはハンジの姿があった。
「予備の物で悪いんだけど、これからはコレを着てもらいたいんだ」
じゃーん！と広げて見せるのはハンジが着ているものと同じ翼の紋章が書かれた兵団服。
郷に入っては郷に従え。
兵士を装うには先ず格好から入らなければ。
二つ返事で了承したものの…
「Aって本当に人間！？ほっっそ！！細過ぎるよ！何この括れっ！！」
「いや、普通だと思いますけど…ってどこ触ってんですか！？」
「ふぁぁぁぁ、すっげぇぇぇ！」
「セクハラ親父か！」
手をワキワキさせて後ろから脇腹を擦るその手は正しくおっさんのソレだ。
もちろん、これだけ騒いでいれば隣の部屋にも聞こえるわけで
「うるせぇぞさっきか、ら…」
「あ、聞いてよリヴァイ！Aの腹やばい！！まじでやばい！！」
堪らず入って来たリヴァイはその光景を目の当たりにして温度を落とす。
「おいハンジ、今すぐその手を退けろ」
「えぇ！？女同士なんだからいいじゃ…うぐふっ！」
見事な回し蹴りが首元に入った。
「助かりました…けど、やり過ぎじゃ？」
「本当は削いでやりたいところだ」
「……」
まるでゴミを見るような目で転がるハンジを見るリヴァイ。
女相手でも容赦ない辺り、絶対に敵に回したくないと思った。
「兵団服か」
「はい、ハンジさんが持ってきてくれて…変じゃないですか？」
クルリと回ってみたり、自分の格好を見て着心地を確かめる。
ベルトの違和感はあるがその内慣れるだろう、指を差し込みキツさを確かめる。
そんな彼女にすっと目を逸らし、悪くないとリヴァイは一言告げた。
「そういえばお借りしたシャツ、そのまま着ているんですけど大丈夫ですか？」
「それは俺のだ。問題ない」
「リヴァイのだったの！？」
道理でシワひとつない訳だー、と復活したハンジが起きる。凄い回復力だ。
後から聞いた話。
リヴァイは潔癖症で人に物を貸したりなんて問題外らしく珍しいと聞いたAは、下手に汚せないプレッシャーに駆られたとか。
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こまめ(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます！オチについてですが、ローかリヴァイ何方になるか現段階では決まっていません。アンケートで決めたり、分岐で何方も書く方法も考えてはいますが未定となっています。曖昧で申し訳ないですが、今後の展開を見守って頂けたら幸いです！ (2022年11月21日 11時) (
レス) id: 22f8f2f7cb (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説はトラファルガーローオチですか？続き頑張ってください。応援してます。 (2022年11月21日 9時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
こまめ(プロフ) - マカロンさん» 閲覧して頂きありがとうございます！亀更新過ぎて申し訳ないですが、今後ともよろしくお願いします(^^) (2022年4月29日 15時) (レス) id: 22f8f2f7cb (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - すごく面白いです！！ (2022年4月28日 16時) (レス) @page46 id: ca5fd49002 (このIDを非表示/違反報告)
こまめ(プロフ) - 聖羅さん» お待たせしてすみません！1ページではありますが更新させて頂きました。続きも早めに更新出来るよう頑張りますので、もう少々お待ち下さい。 (2021年7月7日 21時) (レス) id: 22f8f2f7cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こまめ | 作成日時：2020年8月27日 1時
