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「それで、君が倒れていた経緯は？」
「はい。航海中にとある男達に会い仲間が居なくなったと騒ぐもので、それを調べていた砂浜で黒い渦に呑まれたんです」
「…お人好しか」
「なっ！？違いま……あ、そうだ手帳！」
そう。あの手帳に書いてあった“巨人”というワード。
ロビンが持ってるから手元にはないが、もしこの人達の言う巨人と同じだとしたら
「エルヴィンさん、何か本を見せて頂けませんか？」
「本？」
これでいいか？と適当な本をAに渡せば、それを開くなり、やっぱり…と呟いた。
「この言語と同じ文字で書かれた手帳があったんです」
「「！！！」」
ついでに本を逆さにし、私の知る言語の事も説明しておく。
ハンジは興味深そうに本をくるくる傾けていた。
「その手帳に“巨人”って言葉があったので、もしかして此処の事じゃないかと」
「物がないから断定は出来ないが…」
手帳が本当なら、この国の人間が海を見た事になる。
それも、壁外を一番よく知る調査兵の中の人間だ。
だが、そんな記録は無いし聞いた事もない。
“黒い渦”が最も気になる部分ではあるが、今どうこう出来る簡単な話じゃないだろう。
「話してくれてありがとう。調べる事はたくさんありそうだが、今はこれから君をどうするかだ」
「はい」
「話を聞いた上で、私は君を調査兵団に迎え入れたいと思う」
「へ！？」
思わず間抜けな声が出た。
確かにロー達がいない以上勝手に行動出来ないし、衣食住がちゃんと出来るのであれば願ってもない申し出。
「まさか調査兵にする気じゃねぇだろうな」
「そうだ。彼女には兵士になってもらう他、調査兵団内に留めておく事は出来ない」
「……」
此処がどんな残酷な場所か分かって言っているのか。
―――もし彼女に何かあったら…
その一心でリヴァイは反対の意を示したが、続く言葉は出なかった。
保護という形では留めて置くのには限界があり、もし憲兵にでもバレれば引渡しを命じられ、最悪の場合も考えられる。
それだけは絶対に避けたい。
「……分かった。お前の判断に任せよう」
「ありがとう。A、君はそれでいいか？」
注がれる視線にゆっくり口を開いた。
「私は海賊です。兵士になる事は出来ません」
けど
「みんなが迎えに来てくれるまでなら、出来る事はさせて下さい」
大丈夫。きっとローが…みんなが…
真っ直ぐ見据えるAの目は強かった。
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こまめ(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます！オチについてですが、ローかリヴァイ何方になるか現段階では決まっていません。アンケートで決めたり、分岐で何方も書く方法も考えてはいますが未定となっています。曖昧で申し訳ないですが、今後の展開を見守って頂けたら幸いです！ (2022年11月21日 11時) (
レス) id: 22f8f2f7cb (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説はトラファルガーローオチですか？続き頑張ってください。応援してます。 (2022年11月21日 9時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
こまめ(プロフ) - マカロンさん» 閲覧して頂きありがとうございます！亀更新過ぎて申し訳ないですが、今後ともよろしくお願いします(^^) (2022年4月29日 15時) (レス) id: 22f8f2f7cb (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - すごく面白いです！！ (2022年4月28日 16時) (レス) @page46 id: ca5fd49002 (このIDを非表示/違反報告)
こまめ(プロフ) - 聖羅さん» お待たせしてすみません！1ページではありますが更新させて頂きました。続きも早めに更新出来るよう頑張りますので、もう少々お待ち下さい。 (2021年7月7日 21時) (レス) id: 22f8f2f7cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こまめ | 作成日時：2020年8月27日 1時
