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その後、体調はどうだと聞かれ大丈夫だと言えば報告してくると一時席を立ったハンジ。
残された二人の間には暫し沈黙が流れるも、突き刺さるような視線が気になって仕方がない。
「あの、私に何か？」
「…Aといったか。俺に覚えはないか？」
初対面の筈なのにまるで会ったことあるみたいな言い方。
ローと同じ声の人なら記憶に残りそうだけれど、何処を探しても思い当たる節はない。
眉を潜めるAにリヴァイは小さく息を吐いた。
「まぁガキの頃の話だ。見て呉れも変わったからな…」
「覚えてなくてすみません…」
「いや…」
期待する言葉は貰えなかったが、リヴァイは気付いた事がある。
彼女の姿が当時と全く変わってない。
普通に考えればもういい歳の筈だが、どう見ても年下にしか見えないのだ。
徐々に寄っていく眉間の皺に首を傾げるAの元へ、またも勢いよく開かれるカーテン。
「ただいま。リヴァイと二人きりにしてごめんね？何もされてないか……いってぇ！」
今度は足を踏まれたようで悶えているハンジは学習しないというか何というか、もう苦笑いするしかない。
「で、エルヴィンは？」
「その事なんだけど、ここだとアレだからAも一緒に来て欲しいってさ」
てことは移動するということだろう。
なら、この重い手錠も外して欲しいけど…
「こっちのやつと変えるからちょっとごめんね」
やっぱり外してはくれないらしい。
それでも、いくらか軽いものになっただけマシだ。
よいしょとベッドから降りれば少しフラ着くが、2日も寝ていればそりゃそうだ。
咄嗟に手を差し伸べてくれたリヴァイに礼を言えば視線を逸らされる。
「？」
「あははは、リヴァイも男だね！」
「黙れクソメガネ」
本日3回目の攻撃。
もう自らやられに行っているようにしか見えない。
早くも慣れ始めている自分が怖いと感じていると、バサッと深緑が視界を覆った。
「それ羽織っとけ」
ポンチョだかマントだかのそれは石鹸のいい匂いがして、胸元をギュッと握る。
「えー、私のやつ貸したいのに！」と文句をいうハンジと「お前のなんて貸せるか、汚ぇ」と邪険にするリヴァイ。
その騒がしさに自然と笑みを零しながらついて行った。
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こまめ(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます！オチについてですが、ローかリヴァイ何方になるか現段階では決まっていません。アンケートで決めたり、分岐で何方も書く方法も考えてはいますが未定となっています。曖昧で申し訳ないですが、今後の展開を見守って頂けたら幸いです！ (2022年11月21日 11時) (
レス) id: 22f8f2f7cb (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説はトラファルガーローオチですか？続き頑張ってください。応援してます。 (2022年11月21日 9時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
こまめ(プロフ) - マカロンさん» 閲覧して頂きありがとうございます！亀更新過ぎて申し訳ないですが、今後ともよろしくお願いします(^^) (2022年4月29日 15時) (レス) id: 22f8f2f7cb (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - すごく面白いです！！ (2022年4月28日 16時) (レス) @page46 id: ca5fd49002 (このIDを非表示/違反報告)
こまめ(プロフ) - 聖羅さん» お待たせしてすみません！1ページではありますが更新させて頂きました。続きも早めに更新出来るよう頑張りますので、もう少々お待ち下さい。 (2021年7月7日 21時) (レス) id: 22f8f2f7cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こまめ | 作成日時：2020年8月27日 1時
