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「少し手伝ってくれないか?
どうせいつもみたいに暇だろ」
『暇だけどさ』
ムスッとするその顔すら可愛いと思える
「よし、そこのボタン全部オンにしてくれ」
しぶしぶと動き出すハナコ
いいだろ?
もう少し一緒にいたいっていう
ピュアな気持ちからくる言葉だもの
本当はジャーヴィスに頼んだ方が数倍早いんだけどね
何よりも幸せだった
「お疲れ
ディナーの用意は出来てるよ」
え?と戸惑うハナコの腕を引いて
ラボの隣の部屋へ
夜景が一望できる部屋に用意されたテーブルと絶品のディナー
『…生きててよかった』
「大袈裟だな」
『だね』
椅子をすっと引いて座るように促す
『あ…ありがとう』
「キャプテンやバートンはこんな事しないだろ?」
『まぁ…そうかもね』
彼らは女性に慣れていないからね
少し勝った気分になる
『だけど、トニーの奥さんになる人はきっと
すごく大変だね』
「なんで?」
『完璧でなきゃいけないから』
丁寧に豪華な皿の中のスープをすくい上げるハナコ
「世間が求めるのはそうかもな
スタークの名前を担ぐ女は完璧でなきゃ
みんなそういう目でスタークを見るんだ
だけど、僕が求めてるのは違う
そりゃ、美人でスタイルが良くて
ブロンドで目が青い子がタイプだけど
今はただ
側にいて、幸せだって…
愛してるって思える人がいい
ま。子供の君にはわからないだろうけど」
ハナコは何言ってるかわからないって顔をしてる
『つまり、愛してるって思えるブロンドの子がいいんだよね?』
ため息がでる
僕はハナコが好きだけど
ハナコはブロンドでも青い目でもない
「君のボーイフレンドになる奴も大変そうだな」
『そんなことないよ』
「そうかそれは良かった」
流れる沈黙すら愛おしい
「僕は…君と食事できて嬉しいよ」
『急にどうしたの』
軽く笑うハナコ
『私もだよ』
なんの悪気もない一言
だけどその一言は僕を舞い上がらせた
「僕今日すごく変だ」
『確かに』
煌びやかな夜景の光を横目に笑いあった
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影王琉那(プロフ) - 面白いです!アベンジャーズの小説はなかなかないので嬉しいです!最近、私も書き始めたのでよかったら見てください!あと、最初のブラックウィドウのsideがブラックウィンドウになってます (2016年11月30日 12時) (レス) id: 02f600d9b8 (このIDを非表示/違反報告)
クラハープ(プロフ) - MAGさん» あ、オリフラはオリジナルフラグの略称です!自分で考えたオリジナルキャラの話し以外は基本立てちゃダメなんですが、たまに勝手にたってます…(*_*)作品見ていただけてるのですか?!ぅわあ…嬉しいです(*´-`)長文すみません (2015年9月7日 9時) (レス) id: 98f51f276a (このIDを非表示/違反報告)
MAG(プロフ) - クラハープさん» コメントありがとうございます! クラハープさんのお話大好きなので嬉しいかったです! 質問なんですけど、オリフラとはなんでしょうか (2015年9月3日 22時) (レス) id: 3d40181754 (このIDを非表示/違反報告)
クラハープ(プロフ) - 面白いです!…あの、オリフラは消した方が良いかもしれません!更新がんばってください! (2015年9月2日 22時) (レス) id: 98f51f276a (このIDを非表示/違反報告)
来栖舞(プロフ) - とても面白かったです((´∀`))更新頑張って下さいね((*゚∀゚)) (2015年9月1日 17時) (レス) id: 80c7e861e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MAG | 作成日時:2015年8月26日 0時