Dear FUTURE From DREAM② (ページ5)

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SA「…」

コウンオンニ達と別れてから、一人廊下でジェミナを待っていると

ガチャッ

扉が開き最初に中から出てきたのはスタッフオンニの方だった。

私と目があうと、ニコッと笑ったオンニは

スアや、ジェミナのこと待ってたの？

そう言って私に近づいてきた。

SA「…はい、
…あの、オンニ、ジェミナは事務所辞めちゃうんですか…？」

オンニに話しかけられた私から咄嗟に出た言葉は、私が今心から1番不安に思っていることだった。

まだこの事務所に入ってから半年も経ってないけど、既に幾度もなく経験したこと…

それは、昨日まで一緒に練習していた練習生が次の日には事務所を退所していることだ。

この事務所は大きい分、世間からは練習生も沢山いるように思われがちだが、実際は入れ替わりが激しく、今残ってる練習生も男女合わせて30人にも満たない。

私と同じ年代の練習生は、私が入ってからも何人も出入りをしている状況で不安定だし、特に歳上組の練習生で今回のSMROOKIESの候補生に入れなかった人は全員辞めていってしまった。

その中にはテヨンオッパ達よりも前から練習生をしていた人もいて、この世界で生き残ることの難しさを感じさせられた出来事となった。

そんな今までの経験から、もしやジェミナも事務所を辞めちゃうのかな…と不安になり、私はつい直球な質問をしてしまったのだ。

スタッフ「っ…大丈夫よ。ジェミナなら…。私たちは信じているわ。
…ただね、もうちょっと練習頑張ってみてねって伝えただけなの。出来れば、スアからも一緒に練習頑張ろう、って伝えてあげてくれる…？」

私よりも更に心配そうな表情をしたオンニがそう言うので、私は何故かこの時、私がジェミナを助けなきゃ、と謎の使命感に駆られ

SA「…はい！勿論です！」

気づいたらそう答えていた。

スタッフ「…あ、そうだ。スアヤ、今回の月末評価も評判良かったわよ…！明日張り出されると思うけど、今回の順位、期待して良いと思うわ。」

私の答えに少し安心した顔をしたオンニはそう言い、

…スアはこれから、色々なことに巻き込まれて大変だと思うけど、私たちは応援してるから…頑張ってね。

と、謎の言葉を残してその場から去っていった。