検索窓
今日:8 hit、昨日:2 hit、合計:4,281 hit

ろく ページ42

包帯を巻き終えた真人は、更に鞄からチョコレートの箱を取り出して和輝の前に差し出した。


「どうぞ♪甘くて美味しいよ。可愛いコにはね、涙は似合わないの。だからこれ食べて元気出して!!あっ…こら、あめでお!!先に手を出しちゃダメだってば!!」


子ザルと真面目に喧嘩するその様子が可笑しくて…和輝がクスクス笑いだした。


「あ!!やっと笑ってくれた…。良かったぁ♪」


スマイル全開で喜ぶ真人に、和輝がペコリと頭を下げる。


「ありがとうございます。…あの…朝倉ちゃん…」


「はい」


「少し……話に…付き合ってもらえますか?」


その膝の上で握りしめた小さな手が小刻みに震えているのを…真人は大きな温かい手でそっと包み込んで、ふわりと笑う。


「…いいよ。ゆっくりで良いから…」


その言葉に和輝は小さく頷いて…このようになった経緯を淡々と語り始めた。









「…………君は…それでいいの!?」


話を聞き終わった真人の開口一番に飛び出した言葉に頷いて…和輝は微笑む。


「…もう…決めたんです」

なな→←ご



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (20 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
32人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:芥子 | 作成日時:2017年4月20日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。