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ろく ページ42
包帯を巻き終えた真人は、更に鞄からチョコレートの箱を取り出して和輝の前に差し出した。
「どうぞ♪甘くて美味しいよ。可愛いコにはね、涙は似合わないの。だからこれ食べて元気出して!!あっ…こら、あめでお!!先に手を出しちゃダメだってば!!」
子ザルと真面目に喧嘩するその様子が可笑しくて…和輝がクスクス笑いだした。
「あ!!やっと笑ってくれた…。良かったぁ♪」
スマイル全開で喜ぶ真人に、和輝がペコリと頭を下げる。
「ありがとうございます。…あの…朝倉ちゃん…」
「はい」
「少し……話に…付き合ってもらえますか?」
その膝の上で握りしめた小さな手が小刻みに震えているのを…真人は大きな温かい手でそっと包み込んで、ふわりと笑う。
「…いいよ。ゆっくりで良いから…」
その言葉に和輝は小さく頷いて…このようになった経緯を淡々と語り始めた。
「…………君は…それでいいの!?」
話を聞き終わった真人の開口一番に飛び出した言葉に頷いて…和輝は微笑む。
「…もう…決めたんです」
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作者名:芥子 | 作成日時:2017年4月20日 12時