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じゅうに ページ4

腕をグーッと大きく伸ばしてストレッチを始めた俊の隣で。


呆然としたまま座り込み、その撫で肩をさらに下げて、秀は先程の俊の一言をブツブツと1人で反芻している。


「んーっ!!チョー肩凝ってるっ!!…なんかさぁ、ずーっと狭い所に押し込められてた感があるんだよなぁ」


「あのぅ…岡俊さん…」


「ここ、景色も最高だし空気も綺麗だけど…やっぱりどうも腑に落ちねぇ」


「…すみませーん、岡俊さーん」


「そういえば俺…昨日はトレーニングに行ってたんだ…。てことは、スポーツクラブからココまでの記憶が無いってことか」


「先程の件なんですケドぉ…」


「…そうだ!!思い出した!!インストラクターと話したあと、帰りがけに後ろから呼び止められて…」


「もしもーし、岡俊さん?さっきの…馬鹿か利口か分からないってゆーのは……」


恐る恐る問い掛けた秀に思考を邪魔された俊は…ゆっくりと振りかえると。


「あぁ?何か言ったか?」


「ひぃっ!!………何でもアリマセンっ!!(オニーサンたら「あ」に濁点がついてますからっ(T-T))」


涙目でプルプルと首を横に振る秀から視線を外した俊だったが…。


その時、遠方から凄い勢いで此方に近寄ってくる砂煙に気が付いて、何事かと驚いた。


「秀ちゃーんっ!!あ、岡俊だぁ!おっはー♪」


「あ…朝倉ちゃん!?」


「…………………アイツか…」

じゅうさん→←じゅういち



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作者名:芥子 | 作成日時:2017年4月20日 12時

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