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鍵を回し、
ただいまー、とトントンが声をかけようとすると、玄関マットの上で毛布をかけて寝ているのがいた。

「嘘やろシッマ…心の次に頭もイカれたか。」

と、トントンが溜め息をついた。



あぁ〜…トントンは知らないっけ。

いつもシッマは、私に一番に「おかえり」を言うために玄関で待っててくれている。

『残業って言うの忘れてた…』

私の為に風邪をひいた、なんて洒落にならないぞ…！
急いでシッマを揺さぶり起こすことにした。

「シッマ、ただいま。起きてー？」

うん、案の定起きない！！

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作者名：みよし | 作成日時：2017年9月16日 0時

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