【wrwrd】少々何かがズレている (ページ12)

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「ごちそうさまー」
「まあまあ美味しかったで」
「二人にしては頑張っためう！」
「次回も期待していますよ！」

皆は満足そうに皿を下げ、自室に戻っていく、が。

『皆食べ終わるの早くない？！』
「いや、Aが遅いだけやって」

目の前に頬杖を付いて座っているゾムは、ニコニコしながらこちらをみてくる。
これ絶対皆より私の方が量多いよね！！

「急がなくてもシチューは逃げんから、ゆっくり食べててええよ」

後輩のシャオちゃんは優しいな、うん。
寮にいる時は敬語はやめて！堅苦しいから！と言ってしつけた覚えがある。

『でも、もう入らな』
「俺らが作ったんやで？」
『食べます』

本人があるのに、残す事は出来ない。
でも、そろそろ限界が…

「俺さ、人が苦しんで食べる姿が好きなんよ」
『は？』

何ですか急に大胆カミングアウトして。

「俺(らの作った料理)が、お前の(胃の)中でいっぱいって考えたら…！！その苦しそうな顔好きだよ…いずれ、本当に君の中を俺でいっぱいに…」

『勘弁してくれ！』

「んー、仕方ないな。」

何かを思いついたシャオちゃんが、空いていた隣の席に座り、シチューをスプーンですくい、差し出してきた。