死ぬ気になれば、最強になれると信じた少女 (ページ2)

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2. ページ2

REBORNは凄く面白い。

人によって好みは分かれるだろうけど、オレは好きだ。

このマンガ本があるから、オレはなんでも挑戦できた。

家事も、スポーツも、勉強も、なんでも完璧を求めてやってきた。誰にも頼らずに生きれるように。

貴(だけど全部、オレには刺激が無かったな。)

ペラっとページをめくりながら、次する事を考える。

バイトはまだ出来ないし、中学校はあの人達に行くなって止められてるし。

ホントのとこ、もうオレにはやる事がない。

貴(．．．？)

.

リボ『これは死ぬ気弾ってやつだ。』

リボ『一旦死んでこい。』

ツナ『死ぬ気でやる！！』

.

貴「オレも死ぬ気になれるかな。」

マンガ本を閉じて、その場から立ち上がる。

ピッピッピッ

とGPSがまた起動して、オレの走る動きに付いてくるように鳴る音。

オレにはもうやる事がない。

大人になれば、やる事は増えるかもしれない。いや、絶対増える。

でもそれまで待つなんて嫌だ。

貴(だってその間も、オレはずっと見られてるって事だろう？)

そんなの嫌だよ。

.

貴「...はぁっ、つ、付いた...！！」

とある学校の屋上。

普通に産まれていたら通うはずだった中学校の屋上で、俺はゆっくりとフェンスに近づく。

下には誰もいない。
夏休みだからね。

貴「．．.よしっ！！死ぬ気になってやる！！」

今からオレは、飛び降ります。

─────希望を胸に抱えながら。