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進もう。 ページ5

渡辺side




涼太がこんなにも泣いているなんて、珍しい。
でも、それだけ1人で抱え込んでたんだなってすぐに分かった。


同じグループになってからは、こういう抱え込んでいた時は俺よりも佐久間が適任で。気づいてたとしても俺は直接はいわない。俺がいったって多分、話してくれねぇし。

俺には負担をかけたくないって考える奴だから。
そこまでわかってるから俺もわざわざしない。
まぁ佐久間に声掛けたりするくらい。



でも今の涼太は違う。信頼出来る相手は数少ない。
そんな少ない判断材料だけで、これから先の未来を決めなきゃいけない。


大方頑張りすぎて、また悩んで、抱え込んで。
頼れる相手すら巻き込みたくなくて、でもどうにもならなくて、1人で耐えきれなくなったんだろうな。



いつもの貴族様な雰囲気はなくて、同い年より年下みたいな涼太は涙の跡を残しながら、俺の顔を見つめてくる。




宮舘『っ...すみません...泣』

渡辺『謝ってほしいわけじゃない。ただ、1人で抱えるくらいなら、話した方が気持ちもスッキリするって話。』

宮舘『でも、これ以上皆さんに迷惑は...』

渡辺『...迷惑じゃないから!ったくそういう部分ばっかり変わってねぇじゃねぇか...。』

宮舘『...え?』

渡辺『お前は本当に頼らなさすぎんだよ!!
弱音はいていいから。我儘いっていいんだよ。
記憶があろうが、なかろうが、お前はな、俺らのメンバーなんだよ!!』



そういってもう一度抱きしめると、涼太も力は弱いが抱きしめ返してくれた。




宮舘『...本当に、話しても、いいですか?』



そう小さく呟いた声が聞こえたので改めて聞く体勢をつくる。



渡辺『おう。』

宮舘『...怖く、なったんです。皆さんの事を知れば知るほど、記憶が戻らなかったら皆さんを傷つける。
記憶を戻す為にアイドルの宮舘涼太さんを引っ張りだしたら、戻った気分にはなるけれど、それは結局俺でしかなくて、皆さんに期待だけさせて悲しませてしまう。
悲しい顔をさせるくらいなら、一緒にいる意味はないなっ...て。』



こんな状態の時でさえ、周りの気持ちを優先する。
まったく変わってねぇじゃん。お前はもう充分なくらいSnowManの宮舘涼太じゃん。

皆に気持ちを伝えられずに、心ん中に気持ちをしまいこむ所まで(笑)



でも、このまま終わらせる訳にはいかない。
だからまず、俺の気持ちから言おうと思う。

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設定タグ:宮舘涼太 , 目黒蓮 , SnowMan   
作品ジャンル:タレント
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りん(プロフ) - ともみさん» こちらこそ、素敵なメッセージありがとうございます! (2022年5月28日 13時) (レス) id: 9dd6c9cdd9 (このIDを非表示/違反報告)
ともみ(プロフ) - 涙が止まりませんでした。素敵な小説をありがとうございます。 (2022年5月28日 0時) (レス) @page33 id: aad3573941 (このIDを非表示/違反報告)
リセル(プロフ) - りんさん» いえいえ! (2021年10月17日 21時) (レス) id: d52ea51f4a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - リセルさん» ありがとうございます!訂正します! (2021年10月17日 21時) (レス) id: 397729a488 (このIDを非表示/違反報告)
リセル(プロフ) - すみません、更新された最後のページで、分かり切っただと思いますよ! (2021年10月16日 2時) (レス) @page25 id: d52ea51f4a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りん | 作成日時:2021年6月16日 1時

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