BAR SNOWFALL

エメラルド・ミスト ページ24

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今日は翔太からとてつもない視線を感じる。
でも何も話してはこない。


亮平『舘様〜！ねぇ、翔太と喧嘩した？』




周りも翔太の変化に気づくレベルなので、心配だけれどでも何も言わない以上こちらも何も出来ないわけで。




涼太『いや、してないよ。』



亮平『そうなんだ〜、翔太最近あまり元気ないからさ。
しかもずーっと舘様の方みてるから気になって。』



さすが阿部、鋭い。



涼太『気の所為だよ。ほら、阿部。次は俺らだよ。いこう。』





理由は大方わかっているから適当にあしらって阿部との撮影を終えた。

今日の撮影が終われば明日は休み。夕方には終わるから、このままバーに行く予定だ。





照『舘さん。今日終わったらいけるメンバーでご飯行くんだけどどう？』



涼太『ごめん。今日は先約があるから無理だな。
また誘って？』



照『了解。
あ、翔太！翔太はどうする？』



翔太『俺もパス。』



照『おっけ。クリニック？』


翔太『まぁそんなとこ。』




こんな時間からクリニックいれるんだ、なんて思いつつもあまり気にせず撮影を終える。






涼太『じゃあお疲れ。先に出るね。』





皆より一足先に楽屋をでて、タクシーを捕まえてバーに向かう。



ふと、後ろを見ると





涼太『しょ、しょうた？』






最初は途中まで方角が一緒なのかと思ったけど、明らかに後を付けられてる。まさか、バレてる？

慌てて一旦行き先を変える。
当たり障りのない服屋に降ろしてもらいしばらく店内を見て回ると翔太らしい人物は居なくなった。





涼太『....』






やっぱり、隠してるの良くないかな...。
でも、皆の色んな気持ちを聞けているのは少なからずこの仕事のお陰だ。俺じゃ、宮舘涼太では話してはくれてないかもしれない。



だから、全員くるかはわからないけどもしもメンバー達の休息の場になるならば、この場所で今は続けたい。



口下手な宮舘涼太の代わりに、もう1人の俺から気持ちを伝えられるから。







またタクシーを見つけて今度こそバーに。
スタッフさんに挨拶をしながら着替えてると叔父さんがきた。

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